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2016年08月26日00:22

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大蔵省の霞ヶ関の本庁舎には高卒職員は出入り禁止

大学の時の同級生で中央大学の経済学部の夜間部に通学していた友人は受験生の時に日本大学の経済学部にも合格していたらしい。

中央大学の経済学部の夜間部と日本大学の経済学部のどちらにするか?となった時に本人は日本大学に行こうと思ってたらしいが、学費を出してくれる父親が「中央でないとダメ。日大なら学費は出さない」とまで言ったらしい。

本人は「でも中央は夜間部だしなんかイヤだな」とはっきり言ったけどそれでも父親は日本大学と中央大学を比べてガンとして「中央でないとダメ」と言ったらしい。

それには理由があって、彼のオヤジさんは高校生の頃までは学校で1、2位を争うレベルの優秀な生徒で学校の進路指導の先生もなんとか良い大学に行かせたいと本気で思ってたそうだ。

だけど家庭が貧しくやはり大学まで行かせる余裕がないということで高卒で働くことにした。

そこでオヤジさんは高卒者としては大変優秀で点数にすると2流大学の真ん中くらいの学生と同じくらいの偏差値はあったとか。

本人もそれを分かっていて、さてどんな職場に就職しようか?となって進路指導の先生が「それだけの学力があるなら民間の会社でなく公務員になれ。お前なら国家公務員に合格出来る」と言われて「高卒者として優秀だから」ともおだてられて試験に合格して大蔵省を選んだ。

本人は東京都千代田区霞ヶ関の大蔵省の庁舎で働けるものだと思い舞い上がった。

だけど入ってみると周りにいる大卒者は東大だの早稲田の政治経済学部を卒業した4年上の人たちばかりではっきり言ってその人たちは宇宙人と言えるくらい自分とは違ったらしい。

それでも「一生懸命真面目に頑張れば出世できるはずだ」と思っていたが、現実はそうじゃなかった。

最初は研修と称して覚える事務仕事がたくさんあったが、これは霞ヶ関の庁舎でやるのかと思ってたら埼玉県の秩父の山奥の刑務所みたいなところに連れて行かれて合宿状態。

その頃同時に入った東大卒の同期は札幌の税務署に署長として着任していた。

オヤジさんはその後も真面目に休むことなく一生懸命真面目に働いたが、鹿児島だの名古屋の造幣局の係長としてあちこちたらい回し。

何かを疑問に感じていたが、所詮は高校しか出てないし2流大学の学生と同じ偏差値しかなかったから東大卒業の人と自分が何が違うのかがはっきりと言葉に出来なかったそうだ。

それがはっきり分かったのが千代田区のホテルオークラやアメリカ大使館の横にある造幣局で勤務していた時のことで、ある日に霞ヶ関の本庁舎に送る書類があったので直接持って行ったそうだ。

入り口のところで警備の人がいてみんな会釈だけで顔パスで入っていくので自分も立派な大蔵省の職員なのでそのまま入ろうとしたら警備員に呼び止められてそこから先には入れなかったそうだ。

結局担当の人が出て来て書類の入った封筒だけ渡して庁舎の中には入らずに帰ってきたそうだ。

その時はオヤジさん知らなかったんだけど、外務省や大蔵省のレベルの役所になると高卒職員は庁舎に出入り禁止というのが暗黙の了解になっていて、そういうしきたりがあるのを知ったのは入って10年以上経った30歳過ぎてからだそうだ。

で、オヤジさん定年になる60歳まで働いたけど一度も霞ヶ関の大蔵省の庁舎には入ったことがないとのこと。

「国家公務員になって一生懸命頑張れば高卒でも評価してもらえる」なんて先生の言葉は嘘っぱちだと気づいたのも定年になってからだそうだ。

そんなこともあり彼のオヤジさん、大卒という学歴に死ぬほどこだわりがあり、

「1流の高卒より5流の大卒」

というのがオヤジさんの信念で「日大より中央の夜間部」というのにこだわったのは当たり前だな〜と。

この事件の親父さんも同じこと考えていたんじゃないの?


■小6殺害容疑の父「息子に頑張って欲しくて」 名古屋
(朝日新聞デジタル - 08月25日 13:15)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4159941
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