この出会いは必然よ!
とか言われると、もはや身の毛もよだつみなさん
ああ!今日はあなたと会うためにここに来たんだわ!
などと言う会話を聞くと、月にかわってオシオキしたくなるみなさん
わかります、ええ、わかりますとも
何でもかんでも運命化してしまうのは、実はわたしも苦手なのです
しかしですね、何でもかんでも必然化しなくとも、偶然のままでそれを証明できたとしたら、どうなんでしょうかね
それを示すのに恰好の実例を紹介します
1950年に、アメリカのネブラスカ州で起こった話なのですがね
とある合唱団のメンバー15人が、全員合唱の練習に遅刻したのですよ
ある女性は、数学の宿題を片付けるのに手間取ってしまい、またある女性は車のエンジンがどうしてもかからなかったのですね
スポーツ中継が終わらなくて遅れたメンバーがふたり
昼寝をしてそのまま寝過ごしたとか、まあ個々にいろいろと理由があって、定刻の19時30分には誰一人来なかったわけですが
実は、その日の19時25分、練習場所の教会で爆発事故が起こったのです
この確率、さすが教会、まさに神の領域ですな( ̄▽ ̄)
大ヒット映画『タイタニック』の題材となったタイタニック号の悲劇については、まるでその事件を予見したかのような小説が複数存在することが知られていますな
豪華客船が氷山と衝突して沈むというストーリーが、実際にタイタニック号沈没事件以前に、複数存在しているのですよ
ある小説家が、豪華客船が衝突事故を起こすが、その船には救命ボートが足りずに最悪の事態となる、という小説を書きました
彼は、船の船長にE・J・スミスと名付けましたが、これはタイタニック号の船長と同じ名字でした
最終的にその小説家は、タイタニック号に乗り、命を落としてしまいました
ほかにも、豪華客船の沈没を描いた小説のストーリー中で、何度も「タイタニック」という言葉を繰り返している作品
実際のタイタニック号とほぼ同じ全長設定の船が、北大西洋を進んでいたときに、突如現れた氷山に衝突して沈没し、乗客の多くは冷たい海の中で息絶えるも、たまたま通りかかった蒸気船に助けられた乗客もいた、というストーリーの作品など
まるでその光景を見ていたかのような小説が数作あるのですな
極めつきは、小説の中の船名がタイタン号、という作品まであるのです
実は、タイタニック号を所有していた会社は、船の名前に形容詞語尾の –ic (イック)をつける特徴がありました
船の名前まで一致してしまっているわけですよ
ちなみにこの作品、船の船籍はイギリス、事故の時期は4月、船の全長、積載可能量、そのほか、救命ボート数や氷山と衝突したときの速度、衝突箇所に至るまで、恐ろしいほど一致しているのですな
うーん、偶然ってすごいね( ̄▽ ̄)
そんなことを考えながら、小学生の生徒さんたちと読書感想文の話をしていました
すると彼女は、おもむろに一冊の本を取り出しました
2年生の彼女が読書感想文に選んだ作品が、写真のものです
実はこの世界、偶然と思われる事象の中にも、いくつか集めてみると、定数が存在しているのです( ̄▽ ̄)
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