シン・ゴジラを見た

ヨカッタ！！！！！

以上。


----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
以下ネタバレ込みのメモ





・半減期ひと月ほどの新元素による核エネルギーだとすれば、それは核分裂ではなく核融合なのではないだろうか。

・銀座から東京駅のあたりでゴジラが一度( ˘ω˘)ｽﾔｧとなっている間の国際政治経済関係図において、「円も国債も売られ東京証券取引所は売り‥」というセリフがあるが、
ゴジラが超絶近所にやってきた東証や東金取、穀取はたぶんオープンできてないであろう。というか米軍機を叩き落としたスペシウム光線乱舞で灰燼となっているかもしれない。かつ、インターバンク直結である為替ブローカーや投資銀行が密集しているのもまた、ちょうどゴジラがいらっしゃる場所である。果たして円は売れたのであろうか。売れたとしよう。スプレッドは広いと思うけどな！
１ドル200円を軽く突破出来そうな気がするのだが、米国が核攻撃を準備の報が世界を駆け巡った後、果たして米ドルは買われるだろうか。私なら買いに行かない。米国は日米同盟を保ちながらも侵略的行動を取る事には変わりなく、その後の国際関係複雑化は避けられない情勢を嫌気する。その時の相場トレンドはたしかに容易には止まらないだろうが手堅いとは言い切れないであろう。忘れちゃいけないのは日本が米国の債権をしこたま握っているという点だ。日本が対米で総じて売りとなった場合、その買い手は当然中国になるだろうし、また、日本が出す売りは中国資金だけでも支えきれるものでもないだろう。ともあれ結果、中国の米国買いは凄まじいものになるだろう。そうした条件の中で核ミサイルを日本の国土にむけてぶっ放す事は、最大の問題を内包する。反面、ほとんど関わってこない欧州の通貨は堅調に推移することだろうとも考える。
では大証はオープンできるだろうか。まあ営業はしてるとは思うが、先物をオープンするかどうかは分からない。オープンしたところでストップ安に張り付いているだけだろう。現物株式を東証に一極集中させてしまったリスクを、大阪と名古屋のデリバティブだけでどこまで肩代わりできるかは見ものである。個人的には大証を活かした株式取引は結構好きだっただけに、この映画が株券の東京一極集中の再考になる可能性を希望する。まあ期待薄ではあることだが、東京での震災時、いくら電子化しているとはいえ現物証券の流動性確保はどうするのか、という点は変わりないのだ。

・問答無用で動くのはゴールド相場であろう。円が売られ国連主導の名目のもと米国が不穏な核攻撃を検討するとなれば、一層のハードカレンシーの失墜が想定される。通貨そのもののボラティリティは派手に形成されるかもしれないが、全体として現金そのものの価値が世界的に低下することが免れず、全世界的インフレが開始するか、ビットコインのような新しい通貨の発生、ケインズのバンコールのような国際通貨の発生への要請が高まることとなると思う。が、その前に世界はいまいちど、金本位制に戻らざるを得ず、それはブロック経済を呼ぶことになるのだ。つまり、

・極東の島国で、超完全生物が発生した、ただそれだけで、世界経済は強い脆弱性を晒すことになる可能性は高いだろう。ゴジラ出現によって、世界恐慌や世界的動乱に繋がる可能性も含むといえるのである。

・こんなことを考えるのは、常々、日本で311系大型余震があるたびに、日本円が”買われる”という面白いことがずっと続いている事へのアンチテーゼでもある。不思議でしょう？地震があると日本円の価値が上がるのだから。これには大層な理屈がつけられていて、海外で運用されている日本の保険資金が引き上げられるから日本円に需要が‥、などといつも説明されるわけです。
しかしいつか必ず、オーバーペースに財政が危機に際する日がやってくる。そこに震災が直撃したら話は早いのだ。つまり、日本円は売れる。
簡単な理屈だが、シンゴジラはそのあたりの光景を綺麗に描き出していたといえる。

・さて。何年か前に初代ゴジラを見た。絶賛されているほどの感動は感じず、歴史的価値のある映像ではあるな、というエミュレーションをかけた感動にとどまっていたのが本音だった。たしかに金字塔にふさわしい作品といえるのだが。ともあれ、そのように初代ゴジラを知っていたのは幸福だった。初代を尊重する楽曲は大満足だった。ヒスノイズ入りの初代テーマ曲の徴用なども素晴らしいと思った。

・ゴジラの挙動に生物らしさがない、という意見があるらしいが私は、巨大化した生物らしい動きだと感じていた。むしろ作り物にさえ見えるほどの”死んだような目”も、まさにアレだ。
で、ところどころ機敏に動くというのもまた、大型生物特有の動きだと、私は感じていた。

・新幹線大爆破へのオマージュなんじゃないか、というほどのドンピシャのレイアウトまであって感動した。