N響 Special Concert
2016年8月21日(日) 14:30 開演
グノー
: オペラ『ファウスト』からワルツ
: オペラ『ロメオとジュリエット』からジュリエットのワルツ「私は夢に生きたい」
マスカーニ
: オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲
ベッリーニ
: オペラ『カプレーティ家とモンテッキ家』から「おお、いくたびか」
プッチーニ
: 菊の花
: オペラ『ジャンニ・スキッキ』から「私のお父さん」
: オペラ『ラ・ボエーム』から「私が町を歩くと」(ムゼッタのワルツ)
チャイコフスキー
: 交響曲第4番 ヘ短調 op.36
アンコール
レスピーギ
:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲 第3曲「シチリア舞曲」
指揮ジョン・アクセルロッド
ソプラノ:森麻季
NHK交響楽団
アットホームという会社のお座敷公演(と思う。)N響では珍しい。
チケットもS席7000円と定期演奏会より安い。
会場は9割以上の入りで、心配していた会場マナーも思ったより悪くなかった。
それでも演奏中に目薬を差す人がいて驚いたが。
前半
オケの物理的アンサブルは見事だ。ただし、歌心は全く感じられない。
ソリスト森の細い糸が一本張り詰めたような、か細いながら透き通った声質と
容姿にはうっとりとさせられる。
彼女の持ち味を生かすにはプッチーニのような声量が必要な曲よりも
今回のベリリーニのような静かな曲が合っているのではないだろうか。
後半
冒頭のホルン、それに続くトランペットからしてオケの意気込みが感じられた。
最近のN響の金管の充実ぶりはすばらしい。
かなりテンポを変化さた演奏ではあるが、アンサンブルが乱れることなく
手に汗握る豪快な演奏であった。特に1楽章がすばらしく、弦の緻密度と管の
迫力はまるでベルリン・フィルのようであった。
2楽章以降も緊張の糸が途切れることなく、曲を締めくくった。
定期演奏会ではないものの、今年のN響ベストコンサート候補といえよう。
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