クエイ兄弟展　ファントム・ミュージアム　神奈川県立近代美術館・葉山

クエイ兄弟展　ファントム・ミュージアム　神奈川県立近代美術館・葉山
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2016/quaybrothers/index.html

公開制作とインタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=LqNvm743qOI

行ってまいりました。
素晴らしかったです。
通常しっかり蓋をしてガッチリ施錠してあるところの蓋が
クエイ兄弟が愛でた小さきものものの手で
こっそり開けられていました。

ダイジェスト版の映像の数々。
ｱﾆﾒｰｼｮﾝ撮影の舞台を閉じ込めたデコール作品、
これはもう垂涎もの！

デコールで初めてじっくり見ることが出来た
「ギルガメッシュ抒情詩を大幅に偽装して縮小した、
ハナー・ルウスの局長のちょっとした歌、
またはこの名付け難い小さなほうき」のエンキドゥ

デコール「この名付け難い小さなほうき」の
罠が仕掛けられている机の前にいるエンキドゥ
黒く緑紫が底光る羽や何かの骨(魚？亀？トカゲ？)や
鳥の脚の第１趾を組み合わせて作られている。
初めて「物質」として、まじまじ見た。

ぐ、、、、、。
息が出来ない、、、、。
この暗黒に緑紫が底光る羽は
別の架空の生物（デコール「仮面」の中のつながれたか弱きモノ）や、
カリグラフィの映像にも使われていて
羽が空気にしなり、その柔らかさを感じ、鈍い光沢が反射されるたび
胸が締め付けられ届かぬ痛みに悶える。

コンパスの細長い支点脚で出来た手
古びて半壊しかけた人形
欠けた鼻の先
染みだらけの古裂

実写映像では粗い綿？麻？で作られたオールインワンに身を包んだ
人形に模したバレリーナが仰け反るくらいエロい。
ずっとリピートかけて見続けていたい。独りっきりのお部屋で(笑)。
もう１つ、色んなモノを見てきてよかったな、な感想で、
実写映像の中で一本の女性の手が映し出される
その手には第二間接あたりに輪（平生）ゴムが嵌められていて
その手をゆっくり閉じたり開いたりする映像を見ていた時にふと
AVの映像を思い出した。
男性が射精した精液を女性が手で掬う。
その精液の粘着を手を閉じたり開いたりして見せる映像。