シチュエーションやがな

いやいやいや、バーやがな。
これが昼間の公園やってみ？
声掛けるも何も、真っ昼間の公園で真っ赤な口紅の女に出会うのが至難の業やがな。

化粧したほうがいい、つけまつけたほうがいい、アイメイクは花魁風で、そんなアドバイスを真に受けて試行錯誤を繰り返し、年々化粧が濃くなってゆく夏の盆踊りショーですが、去年使っていた深紅の口紅を落っことしてしまったので今年はより一層鮮明な赤にこだわって、動脈からの流血リップを塗りたくっております。
もはや「化粧が崩れる」ではなく「化粧が壊れる」
剥がれ落ちるのでサワラナイデクダサイ。

そんな着地点の定まらない努力とロマンチックレッド効果が相まって、去年以上に食べ物や飲み物の差し入れをいただきますが、私の偏食が仇となり栄養ドリンクくらいしかクチにしておりません。
差し入れしてくださる皆様、私は炭酸飲料が１年に１回くらいしか飲めません、すでに５月にコーラ飲みました、今年の炭酸はもう喉を通りません。

これもロマンチックレッド効果ですかね。

たまに連絡先を書いたメモを無言で渡して来られる紳士がおられますけれども、紙幣に書いておひねりのように衣装にねじ込んで来るとは、なかなか強者ですね。

盆踊りは、ギャラリーと踊り子の距離が近く、しかも誰でも輪の中に入って見よう見真似で踊ることが出来る、とても手軽な先祖供養です。
それだけに親近感も沸くとは思いますけれどもね、連絡先を一万円札に書いて束で衣装にねじ込んで来たとしても、連絡はしないですよ。
どんなに私の口紅が真っ赤っ赤だったとしても、書かれてある連絡先に連絡をすることはございませんので、私の足し算と掛け算だけで作り上げたメイクとショーアップに余念のない踊りに対して労をねぎらっていただけるのであれば、現地にて２時間で消費出来るだけの飲み物や食べ物をお与えいただければと思います。

それでは、今日も櫓でお会いしましょう。



心理学が実証、赤い口紅で女性の魅力が1.5倍増!?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=29&from=diary&id=4145541