あれからもう31年になるんですよね
実は、あの時迷走中の123便を見てるんですよ
こんなおっさんでもあのころはさすがにまだ高校生で、部活の合宿に長野に行ったんですが、天候が悪くなり予定を1日繰り上げて帰静の最中でした
その時は高校生ですから当然ですが電車での移動です
甲府からの身延線に乗っている最中に自分と同じく飛行機好き後輩が
後輩 「ショーフクさん、こんなところにに飛行機がなんか低く飛んでますよ」
と指さす方を見ると確かに機影が見えますが、機影に違和感を覚えます
ショーフク 「本当だ、でもこんな所でしかもあんな高度じゃ航路もないはずなのになんだろ? それより後輩、垂直尾翼がなんか小さく感じない?」
後輩 「確かにそうですねぇ・・・でも、こんだけ離れてますから気のせいですよ」
ショーフク 「だよなぁ・・・」
などとやり取りをしているうちに山間部なのもあり、すぐに機影は見えなくなりました
でも、所詮は高校生なので、またバカ話をしているうちにそんな機影の事は忘れました
んで、静岡について各々自宅へ・・・
補足すると、この頃の静岡にはまだ民間の飛行場が無かったので、普段飛行機を見かけても注視しないと見つけられないくらいの大きさでしか見えない程度ですし、飛行機好きでもなければエンジン音程度では見上げたりしないから、少なくとも垂直尾翼の大小がわかるほどの大きさでは見た事が無かったので、飛行機好きの後輩と自分位しか違和感を感じなかったんだと思います
さて続けます
自宅へ帰りつくと玄関に入るなりおふくろが
おふくろ 「ショーフク、飛行機が行方不明になった」
ショーフク 「どこで?」
おふくろ 「長野のあたりらしいよ」
ショーフク 「・・・・・・んなもんほっとけ
」
おふくろ 「酷い
なんて事を・・・」
ハイ、言葉だけ聞くと間違いなくおふくろの言う通りの外道ですが、事情がそれなりにありまして・・・
実はこの時はちょうど親父がアメリカに出張中だったんですよ
それなのにおふくろは「飛行機が行方不明」しか言わないので自分の中では「親父の乗った機体が行方不明」に自動的に脳内変換されたんですよ
なので「どこで?」になり、そのどこで?には“親父は大丈夫なのか?”や“パスポート持ってないけど万が一の時は手続きとかどうすんだろ?”なども含まれているんです
そしたら長野周辺って(` ´)オイ
親父の帰国予定はまだまだ先で長野周辺を飛んでる機体に親父が乗ってる可能性はありえない訳で
それを頭の中で考えてたのが・・・・・・とちょっと長めの間になったんです
それを確認した後、その安堵感とおふくろに対する「話の順番が違うだろ」や「言葉がたりないだろ」との腹立たしさから出た「んなもんほっとけ」なんです
なので、その後でおふくろに話の順番が
1親父はまだアメリカに居るからこの事故には関係ない
2長野周辺で飛行機が行方不明になった
なら自分も飛行機好きなので「そりゃぁ、エライこった」ともなるけど
1飛行機が行方不明
2行方不明になった場所
の順番で、親父の事は言ってないから、既出の通り自分の脳内では「親父の乗った機体が行方不明」なので)、先に親父が関係ないのを言わなきゃでしょ? それを言わなきゃどうしたって大勢の他人(亡くなった520名の乗客の皆様には申し訳ないですが)よりも自分の親父になるでしょ?」と言うも、なぜか順序で聞く側の感情の流れが理解できていないようでこの後しばらくの間は「あんたは酷いヤツだ」と言われ続けましたよorz
そもそも、ウチのおふくろさんは天然なところがあってですね
代表的なものでは弁当持参の時のおにぎりですが1つ目は梅干しの種が抜いてあって「おふくろ気が利くじゃん
」などと思いつつ食べ進めていると1つ挟んで3つ目のおにぎり」には・・・ハイ、皆さんのご想像の通り身が無く種だけのおにぎり・・・orz
まぁ、こんなおふくろさんでしたから話の順番くらいは気にしなかったのかもしれないけど、さすがに家族の命が係わる時くらいは気にして欲しかったなぁ
この後、TVにかじりついて見ていたのですがレーダーの軌跡を見ると、どうやら駿河湾から北上し山梨、長野方面へ移動した模様・・・
あれ?レーダーの軌跡からすると身延線の上を横断してる?・・・時間もおおよそあってるって事でどうやら身延線の車内から見た機影がどうやらそれっぽい
もちろん、後輩にすぐに電話して「さっき身延線で見たのこれじゃないのか?」と
後輩も同じ事を考えていたらしく「どうも、ぽいですよね」と
最期にお亡くなりになられた乗員、乗客520名の御霊にご冥福をお祈り致します<m(__)m>
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