かつて伝説巨人イデオンというテレビアニメが劇場公開されたとき、今は亡きアニメックというアニメ誌は「私たちはこのイデオンを必ず成功させなければならない。でなければ私たちはこの先１０年、毒にも薬にもならぬアニメしか見ることができなくなるから」と書いた。
当時中学生だった私にはアニメックが言う「毒にも薬にもならぬアニメしか見れない状況」というものは想像することもできなかった。
今回のシン・ゴジラを取り巻く状況はこれに近いものを感じる。
劇場ゴジラがこの十数年作られなかったのは、前作ファイナルウォーズが完全に収益的に失敗だったからだ。まあ内容的に映画会社は成功させる気は最初からなかったのであろうけれど。
シン・ゴジラが収益的に失敗に終わるということは、再び「この先１０年、毒にも薬にも」ということになるのだろう。
劇場イデオンは大失敗と言うことはなかったが、お世辞にも成功したとは言い難い収益だった。
そして数年後に残念だけれど「毒にも薬にもならぬアニメしか見れない状況」は実際にやってきた。
しかしそれは劇場版イデオンの成功失敗には関係なかったのだと今は思うのだけれど。
それを承知で、今回は私はシン・ゴジラを支えてみたいと思う。
そのほうが面白いから。
>「庵野……オレの負けだ……」 『アオイホノオ』の島本和彦先生が庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』に屈服！？
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=4120951
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