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2016年07月30日11:06

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シン・ゴジラ (ネタバレあり)

レイトショーでゴジラを観てきました。
しっかし、今の映画ってなかなか始まらないよねー。
20時30分開場で席について、映画が始まったのが50分。
ポップコーンとビールのセットを買ったけど、本編始まるころにはビールなんてなくなっちゃう。

では映画の感想を。
まずはあらすじ。
東京湾に無人で漂流するプレジャーボートから話は始まる。
続いて海ほたる近辺で謎の海底爆発が起きます。
海底トンネル内に亀裂が走り、天井から漏水。てか、血。
政府で緊急会議が行われ、海底火山の噴火ではないかと話し合ってるなか、ただ一人「巨大生物ではないか」と言う男が主人公。
当然、一笑に付されるが、会議中に再び爆発が発生し、中継しているTV画面に巨大な尻尾と思しきものが出現。
展開が早いなぁ。普通ならもう少し引っ張るのだけど。
巨大生物は川を遡上していく。首相は緊急会見で「上陸は無い、浮力の無い陸上では自重で潰れて死ぬ」と言うが、言ったそばから生物は上陸w

ゴジラがやって来たと思ってた観客は、出てきた生物の姿に「ん? ゴジラじゃないじゃん」と。
もしかしてこいつを追ってゴジラが来るのか? と思ってたら、そうじゃなかった。
巨大生物は自然の摂理を超えた、単体進化をする生き物だと言うことがわかる。

政府の動きはリアル。とにかく会議と省庁の押し付け合いで、なかなか対応は進まない。
「自然災害ではなく、生物ならば駆除できる」と防衛省は自信を見せる。
事後特別立法の適用により自衛隊がようやく出動するが、避難に遅れた人がいるので攻撃中止。
巨大生物は都内を散歩して海に帰る。

どこに行ったか分からないけど、また来るかもしれないからどうしよう? って政府がモタモタしてる間に相模湾からゴジラ登場。鎌倉に上陸し、再び東京を目指す。

ようやく自衛隊が防衛行動を展開。戦闘ヘリの機銃から始まり、戦車、ミサイルと攻撃が展開されるが効果なし。
やがて米国のちゃちゃが入り、最終的には国連が対応をぶっこんで来るのだけど、その内容は日本にとって受け入れ難いもの。それでも復興支援を各国から得るためには、それを飲まなくてはならなくなっていく。
そのなか、主人公の任されたチームは、ゴジラを行動不能にする方法を探り、活動します。

ゴジラは攻撃されるたびに進化して強くなる。米軍戦闘機からの地中貫通弾が一定の効果が出たけど、やがて口から炎を吐き、それを絞り込んでレーザー光線的な物を発射、さらには背びれからもレーザー的な光線を出し、飛ぶものはすべて撃墜するように。
内閣はゴジラの進路上に官邸があるからと、立川に移動しようとするが、首相以下11名の閣僚が乗ったヘリは光線の直撃を受け、あっけなく全員死亡。

ゴジラは暴れるだけ暴れると、ガス欠を起こして東京駅近くで活動停止。
臨時内閣が立てられるが、国連はゴジラ対策を日本政府から国連に移管させる。
次に動き出す前に、国連が決定した最終攻撃が行われることに決定する。
リミットは2週間。主人公たちはその前に、考え出された方法によりゴジラを止めるべく、民間や国の垣根を越えて活動し、ついにその目処が立つ。
しかし準備を整える時間が無い。
国連安保理に働きかけ、最終攻撃の引き延ばしを図り、ようやく対応が可能になる。
作戦名は「ヤシオリ作戦」。

ここからは自衛隊は登場するけど、通常兵器は通用しないので、主人公たちの立案した作戦のため、米軍から借りた無人戦闘機はゴジラ消耗のための囮にし、本当の作戦には建設機械が大活躍。
さらには「無人新幹線爆弾」、「無人在来線爆弾」などによりゴジラを抑え込み、いよいよゴジラ活動凍結対策が実行される。

ってな感じで話は進みます。
とにかく展開が速くて、息を継ぐ暇がありません。


で、見どころ。
いっぱい役者さんが出ます。結構有名な役者さんが多いですが、主人公たちを除くとすべてチョイ役と言っていいほど。
ゴジラはフルCGとの事ですが、安っぽくない。存在感がすごい。
破壊される街がリアル。ミニチュア感はあまりありません。
ゴジラは生物的な不気味さ、気持ち悪さがあって、苦手な人は退くかも。
超兵器のような夢物語は無く、とにかくリアリティがある。常識を超えているのはゴジラの存在のみ。
さらに構図が良くゴジラの巨大感が生きてます。
ゴジラは当然、怪獣なんだけど、存在に対する扱い方は台風や竜巻のような自然災害的な感じ。進路予想の図なんて、まんま台風。
ゴジラを活動停止さたのは、最終的には人の力。あらゆる意味で人が自分のできることをやりつくしたからって感じが良い。それは臨時内閣の首相もそうだった。

そして「・・・」なポイント。
これはゴジラのフォーマットを借りた、「セカンドインパクト」です。ゴジラの姿をした「使徒」が襲来すると言ったらわかりやすい。ゴジラじゃなく「疑似ラ」。
「ネルフ」は存在しないので「エヴァ」もいないけど、「ヤシオリ作戦」の展開は、まさに「ヤシマ作戦」の再来。
途中、ゴジラは単体で分裂生殖することが判るのだけど、その様子は「セントラルドグマ」最下層に保管されている「リリス」みたい。ただし尻尾の先だけど。
作戦中に使われる音楽は、まんま「エヴァ」。
ディンディンディン、デンドン♪チャンチャラチャ〜♪の、あれw。


総括すると不満は感じませんでした。てか、かなり面白い。
かみさん曰く、「最強で最悪のゴジラだった。上映中、怖くてドキドキが止まらなかった」だそうです。

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