【回答】
ドナルド・トランプに演説させ,爆弾発言を待つ以外の方法としては,実際に次のような方法が使われたことがあるという.
カリフォルニア州サンフランシスコ北部にあるサン・クエンティン州立刑務所に収容されていた,ウィリアム・コグートという死刑囚が実践した方法で,彼は,持ち込んでいたトランプの表面のセルロースをこそぎ取り,食器鉢に集めて水でふやかした.
トランプのセルロースは,その原料が強力な爆発力をもつ二トロ・セルロースからできていることを,彼は知っていたらしい.
それを,水道の鉄管につめて手製の爆弾を作り,部屋のコンロで熱して自爆したという.
詳しくはリプレー『世界奇談集2』(河出文庫,1987),p.35-37
を参照されたし.
摩夜峰央『パタリロ!』にも似たようなネタがあったが,上記の本が元ネタだろう.
ただ,セルロースをニトロセルロースに変えるには,硝酸と硫酸との混酸で処理せねばならず,刑務所の中で手に入る材料だけで硝酸エステル化が可能かどうかは不明.
まあ,刑務所内にも作業棟や医療室などに様々な薬品があるだろうから,盗んでくることもできるかもしれないが…
あるいは,澱粉や綿などを濃硝酸に入れて暖めて溶解させ,水洗いすると強燃性のキシロイジンが生成されるから,本当はこちらのほうをコグートは作ったのかもしれない.
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