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2016年07月24日05:24

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【BAN-CON 1日目】うおさんGM:ドラクルージュ プレイレポート(ネタバレあり!)

先日よりさんざん書きたい!!と言っていたうおさんのドラクルージュのプレイレポ日記です。
こちら、ネタバレありなので、あえてBAN-CON日記とは別立てにいたしました。
うおさんの「似て非なる者たちの遁走曲」、本当に素敵なシナリオなので、今後遊びたいという方はお気を付けください!以下ネタバレありになります!



























とこれくらい予防線を引いておけば大丈夫かな?
うおさんのドラクルージュはとても気になっていて、本当はBAN-CON2日目に入ろうと狙っていたんですけど、2日目だと参加者も多いし、人気があって入れないかもしれないので、1日目にも立つと聞いて直行しました。
いやー、その自分の判断をほめたい。本当に、めちゃくちゃ楽しかった!!
ドラクルージュ、やばい、ぱない。(現在も深刻な耽美語不足症候群発症中)

まず、世界観がいい。セッション開始前に、うおさんが丁寧にドラクルージュの世界観を説明してくれたんですが、マジで聞き入ってしまいました。
邪悪な太陽が、真祖ドラクルによって滅ぼされ、永久の夜が続く常世国。
永遠を生き、人を越える知恵や力を持つ、麗しき騎士という存在。
だが、「渇き」に支配され、闇に堕ちてしまうと、理性を失った獣(堕落者)となって、忌み嫌われ、その永遠性ゆえに死ぬこともできず地獄へと繋がれる。

なんという私好みの設定!好みすぎてもだえる。ルルブ買うしかない。
(絶対さくやさんも好きに違いない、今度一緒に遊びたいな)
まずは、今回ご一緒した素敵な騎士の皆さまをご紹介します。

PC1枠 「退廃卿」オリベイラ・クレイボーン・フォン・ノスフェラス (中の人ヒツガさん)
失墜せる血統であるノスフェラスの女性騎士。外見年齢22歳ほど。数いる騎士の従者の中から、その才能を見出され、騎士に叙勲された。
髪の裾を肩の上で切りそろえており、小柄で一見少年っぽい外見をしている。銀髪に紫の瞳。
戦闘においては、一番最初に動き、敵を殲滅することで、敵の手数を減らす。

PC2枠 「夜想卿」ローザ・モンゴメリ・フォン・ドラク (中の人久賀さん)
騎士の家系のなかでも、最も権威のある「ドラク家」の一員にして、250年ほど眠りについていた女性騎士。眠り姫。華奢な体つき、首から肩のラインが魅力的。(この辺の特徴がダイスを振れば自動的に決まる。ドラクルージュ凄い)
浅黒い肌に映える赤い髪に黒曜石のような漆黒の瞳を持つ。
自分自身では戦わず、従者を具現化させてそれらを手足に様に操ることで戦う。まさに支配者の名にふさわしい。

PC3枠 「贖罪卿」ブラッドリー・カーライル・フォン・ヘルズガルド (中の人りりさん)
騎士に叙勲されてまだ10年ほどと、日の浅い青年騎士。外見年齢は26歳ほど。鮮やかな紅色の瞳に灰白の髪を持つ。顔には大きな傷跡が残っており、これは彼が不死である騎士となる前、故郷を滅ぼされたときにつけられた傷である。その仇を討つために騎士となったものの、いまだ果たされていない。ヘルズガルドの血統は、獣となった堕ちた騎士を封ずる地獄の門を操ることができる。

PC4枠 「金獅子卿」マティアス・フォーゲルヴァイデ・フォン・ダストハイム (中の人椎名)
金髪碧眼で、その髪の色から「金獅子」の二つ名を持つ。知恵の血統ダストハイムの騎士。外見年齢18歳。中世的な顔立ちをしており、本来は女性だが、男装をして男性のようにふるまう。女性名は「マティルデ」。彼女も故郷を堕落者に滅ぼされているが、騎士に叙任された後、幼馴染であり、従者でもあった青年とともに仇を取った。しかし、その後、自らの失策でこの青年を失ったことで、その心には空虚な穴があいている。

…オリベイラ卿、ローザ卿、ブラッドリー卿ともになんだこの素敵な設定は!?
(ドラクルージュは、キャラの名前を呼びあうときに、名前の下に卿を付けるのです。カコイイ)
ダイスで設定が決まっているところもありますが、それを生かしつつ、細かいところをこだわってキャラ立てをされてていてすげーなーと思いました。そして、みなさんロールプレイが上手い。
ロールプレイで絡みに行くのが楽しすぎて楽しすぎて。

とある領地の統治50周年の宴へと招かれて、参加するところから物語は始まります。
その領地の領主の名はサイラス、そして、その双子の妹の名はリゼット。さらに、彼らの幼馴染にして、単なる人間の身でありながら、その博識により騎士からも一目置かれる存在であるオーギュスト老。
オーギュストは騎士としての叙勲をなぜか固辞しているため、すでに老人ですが、騎士となっているサイラスとリゼットは不老のため若い姿をとどめています。

ちなみに、オリベイラ卿とローザ卿は領主サイラスに縁があり、ブラッドリー卿は妹リゼットと剣の腕を競い合う仲、マティアスは優れた才知を持つオーギュスト老を騎士として叙勲したいと考えています。
騎士たちの優雅な宴の中、どうもサイラスの様子がおかしい。最初は体の不調かと思われたが、何かを思い悩んでいるらしい。というなかで、宴の席での耽美なロールプレイと戦闘を交えつつ、サイラスが囚われてしまった「闇」に迫っていく、というものでした。

優れた武勇を持つリゼットと、突出した知恵者であるオーギュスト。
その間に挟まれ、自らを凡庸と考える努力の人、サイラスの劣等感。そして嫉妬。
それが彼自身を破滅へと導く。

シナリオの作りはシンプルでとてもわかりやすく、さらにサイラスに隠された真実は深くて悲劇的。
そこに、リゼットの天真爛漫さと純真さとオーギュストの苦悩も映え、PCたちのロールプレイが盛り上がる!
本当に遊びごたえのあるシナリオでした。うおさんすごいわー!!

サイラスに対して、「あなたは自分にとって特別な存在である」と訴えるオリベイラ。
おそらく彼女の言葉に少しだけ彼は救われたのではないかと思います、ただ、時はすでに遅く…。
エンディングで、共に涙を流してくれるオリベイラがいたからこそ、リゼットも少し救われたんじゃないかな。

生まれついての支配者の血統「ドラク」の一族である、ローザは本当にすべてのセリフ、立ち振る舞いが、堂々として優雅で、まさに「上に立つ者」でした。
サイラスとローザ、この二人は「有能な人間が周りに集まる」という同種の才能の持ち主でありながら、その才能のとらえ方が全く違うところが、対比になってとても映えましたね。
ロールプレイが素敵すぎたので、後でぜひりりさんに録音をもらいたい。

そして、ブラッドリーはかつて故郷を滅ぼした敵を討つことに執心のあまり、精神的な不安定さが垣間見えるところが、私的にはとてもツボでした。思わずわざわざ地雷を踏みに行って、ロールプレイで絡みを楽しむというアレなことしてすみません。リゼットと剣の腕を競い合うところのセリフとかの安定のカッコよさは、さすがりりさんの青年キャラって思いました。

ちなみに、マティアスは、過去に「叙勲して騎士にしておかなかった」ために、大切な幼馴染を失ってしまったことがトラウマなので、このままでは天寿によって死んでしまうだろうオーギュストを、騎士として叙勲するのにかなり必死でした。定命のものとは一緒にいることができない、不死者の悲劇性って本当に素敵ですよね!

いやー、ロールプレイが濃かった。大満足でした。
耽美なキャラはダイスを振れば自動的にできますし、お好みでルルブの表からチョイスして設定を深めるのもよし。
戦闘システムについては、ちょっと前の日記でも書きましたが、「失敗」という概念がありません。
だから、ダイス目の低い人も安心、1ゾロだって怖くありません。
出たダイス目を組み合わせて、特技の必要コストを捻出するっていうシステムも面白い。
慣れてなくて、最初ほんの少しだけ戸惑いましたが、慣れれば難しくないし、むしろ楽しかった。
ばんばんコスト使って、強い特技を使って、さくさく戦闘を進められるところもよかったですね。
特にドラクの「従者創造」とヘルズガルドの「地獄」がすごく強い…!

というわけで、長すぎるプレイ日記になりましたが、本当に楽しかったです。そのパッションをぶつけたらこんなに長くなった、うん、しょうがないよね。
素晴らしいセッションのGMをしてくださったうおさん、本当にありがとうございました。
そして、ご一緒した素敵なPL・PCのみなさまにも感謝を。
またドラクルージュ遊びたいですね。ルルブ買わなきゃ!
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