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2016年07月23日05:57
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ハンブルク・バレエ オテロ
2016/7/9土 19:30- ハンブルク州立歌劇場
Ballet by John Neumeier after William Shakespeare
Othello: Amilcar Moret Gonzalez as Guest,
Desdemona: Bouchet
Jago: Urban,
Emilia: Agüero
Cassio: Trusch,
Brabantio: Alvarez
Bianca: Vracaric,
The Wilde Warrior: Libao
La Primavera: Mazon – Lin, Tselikova
5 Soldiers (Dancers of the Moresca): Franconi, Martínez, Tselikikov, Stuhrmann, Worrell
Conductor: Simon Hewett
Violin: Anton Barachovsky, Ljudmila Minnibaeva
Piano: Richard Hoynes
Hamburg Symphony Orchestra
ハンブルクのバレエ週間、2016年は7/3からスタートしましたが、私はその折り返しにあたる7/9からの参加でした。初日は今年さんざん観に行ったオテロ（これが2016年に入って4回目）。イヴァン・ウルバンのイアーゴ役を観るのは初めてなので楽しみにしておりました。彼が全幕で、ちゃんと踊る主要な役をやるのは、おそらくこれが最後のはずです。
で、この日のオテロ。めちゃくちゃ泣けました。オテロ役のアミルカがとにかくよかった。
彼のオテロはこれまで3回以上観てるんだけど、この日はとにかく気持ちが入っていたと思います。優しくて純粋でナイーブなオテロが、デズデモーナを愛するが故に苦しむ様が、胸にひしひしと伝わってきました。最後のデズデモーナを殺してしまうパドドゥのところはもう涙で前が見えないほどだった。アミルカの、目がくりっとしたちょっと可愛い顔だちも、このオテロの造形にぴったりすぎる。踊り込むほどに役が入ってくるってこういうことなんだろうなぁ。
今までこの作品を観て、毎度毎度イアーゴが主役だよなぁと思っていたのですが、やはり本来はオテロが主役に出来ていたのかと新たな発見でした。
アミルカにつられるように、エレーヌのデズデモーナも悲劇的な演技でした。これまでの彼女の場合、なぜ信じてくれないのかを納得できないまま死んでいくように見えることが多かったんですが、この日は、オテロの手にかかって死ぬことで愛を証明しようという感じが見えた。これ、アンナ（ラウデール）の役作りとよく似ていて、私はそちらの方が好き。痛いもの好きなもので。
さて、イヴァンのイアーゴ。彼は髪が薄くなっていてもやはり舞台に立つと美しいし、踊りもなかなかよかった。けど、オットーやサーシャのイアーゴに比べると薄味な感じでした。もっと酷薄な感じで演じるのかと、過去に彼が演じていたときの写真から勝手に想像していたのですが、意外に優しいイアーゴだったなあ。オテロへの愛情は強くはあるのですが、憎しみ・怒り・嫉妬などの暗い感情が弱かった。あ、でも、期待外れということではないです。アミルカのオテロがこの日はよすぎたのと、オットーとサーシャが強烈すぎるのだと思う。濃い味になれると薄味が物足りなくなる・・・。
イアーゴが怖くないと、エミリアもあの悲惨さがあまりでなくて。カロリーナのエミリアの痛々しい感じ、私は大好きなのですが、この日はそれも余り感じなかった。
そういえば、イアーゴの演技は、人によって結構違うみたい。5月に観たサーシャのときと比べると、踊っているときの立ち位置まで違ったりしてた。このあたりはダンサーに任されているのかな。自分で表現を工夫する余地が多いのは、演じ手にとってはやりがいがあるのだろうな、と思ったりしました。前にも書いたような気がしますが、イアーゴはハンブルクバレエの男性ダンサーの憧れの役なのだそうです。
終演後、出待ちであったアミルカに物凄くよかったよ！と伝えたらとても喜んでくれて、私達と一緒に撮った写真を彼のFBにアップしてくれました。ちょっと嬉しかったです♪
これね↓
https:/
2幕のあたまの舞台。2階部分にオケが乗ってます。
5月にオテロを観たときの感想はこちら↓
http://
Ballet by John Neumeier after William Shakespeare
Othello: Amilcar Moret Gonzalez as Guest,
Desdemona: Bouchet
Jago: Urban,
Emilia: Agüero
Cassio: Trusch,
Brabantio: Alvarez
Bianca: Vracaric,
The Wilde Warrior: Libao
La Primavera: Mazon – Lin, Tselikova
5 Soldiers (Dancers of the Moresca): Franconi, Martínez, Tselikikov, Stuhrmann, Worrell
Conductor: Simon Hewett
Violin: Anton Barachovsky, Ljudmila Minnibaeva
Piano: Richard Hoynes
Hamburg Symphony Orchestra
ハンブルクのバレエ週間、2016年は7/3からスタートしましたが、私はその折り返しにあたる7/9からの参加でした。初日は今年さんざん観に行ったオテロ（これが2016年に入って4回目）。イヴァン・ウルバンのイアーゴ役を観るのは初めてなので楽しみにしておりました。彼が全幕で、ちゃんと踊る主要な役をやるのは、おそらくこれが最後のはずです。
で、この日のオテロ。めちゃくちゃ泣けました。オテロ役のアミルカがとにかくよかった。
彼のオテロはこれまで3回以上観てるんだけど、この日はとにかく気持ちが入っていたと思います。優しくて純粋でナイーブなオテロが、デズデモーナを愛するが故に苦しむ様が、胸にひしひしと伝わってきました。最後のデズデモーナを殺してしまうパドドゥのところはもう涙で前が見えないほどだった。アミルカの、目がくりっとしたちょっと可愛い顔だちも、このオテロの造形にぴったりすぎる。踊り込むほどに役が入ってくるってこういうことなんだろうなぁ。
今までこの作品を観て、毎度毎度イアーゴが主役だよなぁと思っていたのですが、やはり本来はオテロが主役に出来ていたのかと新たな発見でした。
アミルカにつられるように、エレーヌのデズデモーナも悲劇的な演技でした。これまでの彼女の場合、なぜ信じてくれないのかを納得できないまま死んでいくように見えることが多かったんですが、この日は、オテロの手にかかって死ぬことで愛を証明しようという感じが見えた。これ、アンナ（ラウデール）の役作りとよく似ていて、私はそちらの方が好き。痛いもの好きなもので。
さて、イヴァンのイアーゴ。彼は髪が薄くなっていてもやはり舞台に立つと美しいし、踊りもなかなかよかった。けど、オットーやサーシャのイアーゴに比べると薄味な感じでした。もっと酷薄な感じで演じるのかと、過去に彼が演じていたときの写真から勝手に想像していたのですが、意外に優しいイアーゴだったなあ。オテロへの愛情は強くはあるのですが、憎しみ・怒り・嫉妬などの暗い感情が弱かった。あ、でも、期待外れということではないです。アミルカのオテロがこの日はよすぎたのと、オットーとサーシャが強烈すぎるのだと思う。濃い味になれると薄味が物足りなくなる・・・。
イアーゴが怖くないと、エミリアもあの悲惨さがあまりでなくて。カロリーナのエミリアの痛々しい感じ、私は大好きなのですが、この日はそれも余り感じなかった。
そういえば、イアーゴの演技は、人によって結構違うみたい。5月に観たサーシャのときと比べると、踊っているときの立ち位置まで違ったりしてた。このあたりはダンサーに任されているのかな。自分で表現を工夫する余地が多いのは、演じ手にとってはやりがいがあるのだろうな、と思ったりしました。前にも書いたような気がしますが、イアーゴはハンブルクバレエの男性ダンサーの憧れの役なのだそうです。
終演後、出待ちであったアミルカに物凄くよかったよ！と伝えたらとても喜んでくれて、私達と一緒に撮った写真を彼のFBにアップしてくれました。ちょっと嬉しかったです♪
これね↓
https:/
2幕のあたまの舞台。2階部分にオケが乗ってます。
5月にオテロを観たときの感想はこちら↓
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