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2016年07月22日13:12

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▼▼ ◎ 物語を考えてみた ◎ (第1781回)

新しい物語です
暇なときにでも、読んで頂けると幸いです
面白かったら「イイネ」や「コメント」等をして頂けるとありがたいです(^_^)

※ライトノベルのような文章が好きな方は、好みが合わないかもしれません
※雰囲気が伝われば面白いと思います

その後のお話(本編)
「豪雨の降る夜に……」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1953457050&owner_id=31691303

タイトル「豪雨の降る前に……」



――

私には、付き合って5年目になる彼女がいます
その子は、とても綺麗で料理が出来て、僕には本当に勿体ない人です

現在、その人とは嬉しい事に同棲しています
毎日が幸せで、こんな日々が続けばなぁと思っていました

しかし最近、その生活の中で違和感を度々、感じるようになりました
それは、彼女が自慢の手料理を作ってくれる時、彼女が包丁を握るのですが、その姿が無性に怖くなるのです
笑顔で僕のために料理を作る彼女の姿を見て、なぜ怖くなるのかを考えたのですが、何1つ、納得のいく答えが出ることはありませんでした

そんなモヤモヤな日々を過ごしていた、ある日の事です
私が部屋でソファに座って、くつろいでいると、彼女が私の隣に座り『二人でデートしたいよ〜』と言ってきました

私は『突然、どうしたんだろう?』と思いましたが、笑顔の彼女に頬が緩み、今度の休日に彼女が行きたい場所へデートすることにしました

それから数日が経ち、デート当日
彼女の案内で電車を乗り継ぎ、たどり着いたのは「三見駅」という場所でした
それは、明らかにドが付くぐらいの田舎で、看板や壁には草木がまとわりついていました

『こんな所に何かあるのか?』

そう質問すると、彼女は笑みを浮かべて『行きましょ』と歩き出しました
その笑みに何故か、背筋が震えたのを覚えています

彼女の後をついて行くと、人が通ったであろう藪道があった
彼女は何の躊躇もなく、その藪道を進む
僕は戸惑いながらも、彼女の後を追った
その道中、進行ルートを遮る枝を手でどかすと、それが跳ね返って後頭部に当たる

『痛…。ん…?』

その後頭部を手で触ると、身に覚えのないタンコブがあった

治りかけみたいだが、何でこんなところに?

そう不思議に思っていると、彼女が『早く〜』と僕を呼んだ
僕は急いで向かう
すると、藪道から抜け出し、そこは空と調和したような綺麗な海が見える崖の上だった

あまりの自然の壮大さに息を飲む

『スゲェ…』

少し眺めていると、彼女が隣にいない事に気づいた
慌てて後ろを見ると、彼女が優しい笑顔をしながら私を見ていた
『どうしたの?』という感じで
でも、その笑顔が無性に怖かった…

その後、僕達はこの大自然を堪能してデートを終えた
その帰り道…
電車で家へ帰っていると、彼女は疲れてしまっていたのか、僕の肩に頭を乗せて眠った
その寝顔は可愛くて、僕は思わず『可愛いな…』とつぶやく
同時に『こんな人に何で恐怖を感じているのだろう』と不思議に感じた

それから、数日後…
僕は夢を見た
それは、僕が仕事で疲れきった状態で今の自宅に帰っている夢だった
僕は玄関のドアを開けようと、それを引っ張った
しかし、ドアは鍵が掛かっているのか、ガチと音をたてて僕を拒む

『あれ…。寝てるのかな?』

僕は持ってる鍵でドアを開けた
すると、彼女がいるはずの部屋の中は真っ暗で、妙に寒かった

『ただいま…』

僕は少し乱暴に靴を脱ぎ、部屋の中へ入っていく
すると、突然、ドン!という強い音と同時に意識を失い、僕は目を覚ました

『何だ…今の夢は…』

僕は上半身を起こす
びっしょりと寝汗をかいていた

『ちょっと、シャワーでも浴びようかな…』

僕は汗の気持ち悪さを洗い流そうと立ち上がると、横に寝てるはずの彼女がいない事に気づいた

『あれ…』

すると、その時、キッチンから物音が聞こえてきた

『何だろう…?』

キッチンへ行くと、何故かこんな時間に彼女が包丁で、この間買ったばかりのサバを切っていた

『何してるの?』

その声に彼女が気づく

『あ、起きちゃった?』
『大丈夫。でも、何してるの?』
『ちょっと、見たくなっちゃってね』

見たくなった?

そう思った時、突然、僕の頭が鋭い痛みが襲う

『痛っ!?』

突然、痛がる僕に彼女は心配したのか声をかける

『大丈夫?』
『大丈夫…。ちょっと頭が痛いだけだから…』

そう言って僕が彼女に背を向けた時、頭の中で何かが引っ掛かった

あれ…この光景、どこかで…

その瞬間、ある記憶がフラッシュバックするように蘇った
それは、真っ暗なこの部屋の中で彼女に頭を強打され、強い痛みを感じながら気を失うというものだった

僕はその記憶に戸惑いながらも、直感で彼女は僕を殺そうとしていたのだと分かった
そして、同時にもう1つ思い出した
その彼女は今、背後にいる

そこからは、全ての現象がスローモーションに過ぎていく

僕が振り向くと、彼女は猛烈な恐怖を感じるような笑顔をしながら、包丁を振りかざしていた

『なっ…!』

僕はとっさに顔を守るように腕でバツを作った
彼女はそんな僕に力一杯に包丁を振り下ろした
すると、僕の右腕に刺さり、激烈な痛みが右腕を襲う

そのまま後ろに倒れ込み、痛みに悶える僕
我を失っている彼女は馬乗りになり、僕の腕に刺さった包丁を抜き、少し僕の目を見た後、今度は僕の心臓を突き刺した

刺された瞬間、不思議と痛みは無かったが、ロウソクの火が消えるような感覚を感じた
まるで命の火が消えるような…

刺された場所から暖かい液体が流れ出す
心臓が鼓動する度に流れ出てることが分かる
身体も少しずつ冷たくなっていくのが分かる

薄れいく意識の中、僕は彼女が呟く言葉を聞いた

『アナタは赤色なのね…』と

僕はその言葉の意味を考えられるわけがなく、命の灯火が消えていった………

―――
どうも僕です( ̄∀ ̄)

今度のお話は、前に書いた「豪雨の夜に」というお話に出てきた男性を基準に書きました
正しくは自然とそんな話しになっていったと言うことなんですが…

まぁ、久々の更新になりました
何故かというと、目をやってしまった為に何かを見続ける事が出来なくなってしまったんです
最近は少し良くはなりましたが、まだ完治はしておりません
ですので、この作品もようやく書き上げたと言う状態なんです

なので、添削を行っておりませんのでご了承お願い(;人;)



次も読んで頂けたら幸いです(^_^)v


―――


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