マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と
勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という
アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、
ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、
大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる
手段を見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、
第三部が始まります。飛躍編:「本文」
セミナーの最中、会場は盛況だ。
田口女史
「教材について、ああ、言っているわ。なかなか話、うまいじゃない」
並木
「これで、申込が増えるといいですね」
田口女史
「一声で、半分ぐらい受講してくれると、介護福祉士講座は採算が取れるの。これしかないな」
並木
「田中課長は会場に入っていますか」
田口女史
「さっき後ろの席に座って居たわ。生き残りに必死だからね」
並木
「参加者の表情は真面目で、真剣さが伝わってきます。これで受講を決めて欲しいわ」
田口女史
「だんだん、盛り上がってきました。講師しだいかな」
並木
「終わり近くなったら、中へ入っていいですかね」
田口女史
「いいでしょう。こっちはスタッフだから」
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