天狗の仕事もそろそろ

天狗の仕事もそろそろ
終わりが近づいてきた
か？

出荷依頼の来た反物が、
棚になかった。

事務所のそばの倉庫に、
金属製の棚が並んでいて、
そこにナンバリングした反物が、
番号順に、
ブロックごとに納められていて、
出荷依頼が来ると、
抜き出して、
以来分をカットして、
元のブロックに戻す。

時折、
番号を見間違えて、
違う棚に入れることもあるが、
だいたいの予想は付く。

のだが、
ベテランの天狗が、
ちょっと音を上げた。

最近ではこちらも、
割と予想が付いてきて、
天狗が見つけられない時に、
見つけられることもあるので、
一緒に捜して見たが、
みつからない。

まあ、
前後の棚になければ、
まずわからない。

埋もれているかと、
ブロックの反物を引き出してみたが、
それでも、
やっぱり、
ない。

予想を全部捜して、
みつけられない。

前回出荷が、
5月18日で、
たな卸し整理を、
その後か、
その前かあたりにやった。

後だとしたら、
間違えて処分したかも、
とも考えられる。
あるいは、
帳簿のミスかも。

なので、
天狗はとうとうあきらめる。

なんだかあきらめは付かないが、
あるという確証もないので、
とりあえず時間で切って、
あと5分だけ探すことにして、
天狗を見送って、
なんとなく、
あてもなく、
あるべき棚から、
少しはなれたブロックを流し読みの要領で見ていると、
ふと目に止まった。

奇跡的に発見。

何故そこにあるかは分からないが、
とにかく見つけた。

のだが、
天狗を帰して、
1人になってさらっとみつけるなど、
この状況だと、
こちらが隠していたみたいに思えて仕方がない。

「名探偵コナン」だと、
犯人だな。

冤罪だ冤罪だ。


さておき、
祭で揉め事があった。
みな酔っていたり、
断片的にしか知らないので、
全容が分からなかったのだが、
今日、
水野隊長が、
大筋を見ていたようで、
こちらの情報と、
体調の情報を合わせてみると、
どうやら、
ビールがまずかったことが、
そもそもの原因だったようだ。
これが、
大きな揉め事に発展する。
あはは。


ぺろん。