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2016年07月17日12:02

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ハイエンドアンプを何故作るのか

ハイエンドアンプを何故作るのかと言うと、これは趣味の世界だという事を申し上げたが、もう一つ大きな理由が有る。
オーディオの世界では真空管がもて合わされている風潮が有る。
2A3や300Bと言う真空管を使ったアンプが高額で売られているのである。
これらのアンプは私の無帰還アンプと比較すると明らかに劣り、濁った音がします。
何故ならば歪率特性が良くないので人間の耳でも解る位の歪を発生しているからです。
更に出力トランスを使用しているので、出力トランスの音がします。
当然ですが、トランスですので歪みますし再生周波数に限界があります。
真空管を使用するならば真空管式OTL(出力トランスレス)アンプでなければ私の無帰還アンプには適いません!
但し、真空管式OTLアンプは殆ど存在しないし、見かける事は無いでしょう!
有ったとしても消費電力(300W以上)が大きいのと価格が高いので音を聞いた事が有る方は居ないと思います。
50年近く前に成りますが青森に居た時に私が作った真空管式OTLアンプをジャズ喫茶に貸した事が有りました。
しかし、出張から帰った3ヶ月後に行ったら外していたのです。
何故だと言ったら「音は良いが電気代が掛かって適わん!」と言うのです。
私も夏に会社の寮に住んでいたのですが、エアコンが無かったので夏は暑くて大変だったのです。
それと総務から私の部屋の電気代が寮のおばさんの部屋よりも電気代が多いとの話が聞こえてきたのです。
それで真空管式OTLアンプと同等の音が出るアンプを作れないかと色々考えて作成しました。
当時は日立家電と言う日立系の会社に居て日立が電流ドライブ方式のアンプを発表した頃でした。
私はこの方式が如何しても好きに成れずに電圧ドライブ方式のアンプを作成しました。
そうしたら真空管式OTLアンプに近い音が出たのです。
それから色々と回路を考えて無帰還DCアンプに至ったのです。
とにかく出力トランスを用いた真空管式アンプは殆ど同じです。
出力トランスで音が濁ります。
悪い言い方をすれば一昔前のトランジスタラジオの音に聞こえます。
一般の高性能DCアンプは詰まった音がします。
オペラを聴けません!
雰囲気が出ないのです。
私は運良く真空管式OTLアンプを作る事が出来て幸せです。
この真空管式OTLアンプが無ければ無帰還DCアンプを作る事は無かったと思います。
もう65歳を過ぎていますが、もう一度無帰還アンプで殴りこみを掛けたいと考えています。
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