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2016年07月16日09:18

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三国志好きで一家言ある人は多いよな

高さ48mの超巨大な“関羽像”、賞賛の一方「金と時間の無駄」の声も。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=4095006

勿論自分もである。以前2ちゃんねるの三国志板で意見を戦わせた事があるが、驚く程知識が豊富で自分なりの世界観を構築した人も多かった。それだけ三国志は愛されている事の証明と言える。

さて三国志には「三国志演義」と「正史」と2種類がある。
あまり詳しくない人ならば「正史が本物じゃないの?」と言うだろうが、みなさんが知っている三国志と言えば、殆どの場合「演義」の方である。

有名な「三国志」作品と言えば、真っ先に挙がるのが吉川栄治著の小説であろう。戦時中の1939年から43年に掛けて連載され、幾多の重版や出版を経て現在には多数の本がある。小説から入るなら必須の1冊と言える。

そしてこれも有名なのは横山光輝氏の漫画「三国志」だと思う。多分日本で1番読まれた三国志本ではないだろうか?アニメにもなっており、目に触れる機会が多いのも圧倒的にこれだと思う。コミックスで全60巻という壮大なストーリーを読みやすくわかりやすく描いた、と言う点で評価は高い。

ただし一家言ある人に言わせると「演義は後世創作された物であり「三国志」と呼ぶのは間違っている」と力説する人も多かった。個人的な意見で言わせてもらえば「面白ければいいでしょ」と思うのだが・・・・

「正史」は歴史書であり、「演義」は小説。文字通り演劇の台本にもなってる。なので演義は後世様々なエピソードが加えられて歴史書とは呼べない代物。だけどまあ周りの人も殆どこちらしか読んでないと思うので、話を知るのなら演義だけでもいい。中身を語ると本が丸ごと何冊も書ける程になるので書かないが正史は個々は殆ど描かれていないので、読んで面白いか?と言えば微妙。正史だけなら現在の三国志人気はないと言ってもいい。

演義の特徴はやはり世界観の違いだろう。小説なので正史と違って、起承転結に従って描かれている。そして主人公がちゃんといる。正史は歴史書なので史実を書いてあるだけで主人公は存在しない。演義の主人公は諸葛亮孔明である事に異論がある人はいなかった。舞台は蜀が中心なので劉備玄徳の話がメインになる。

記事の関羽だが中国では武神とあがめられるほど人気で、忠義の士として三国志の代表キャラでもあるが、個人的にはそこまで評価が高いのが妥当とも思えないんだけどね。基本的に劉備の配下はその人物に惚れ込んで部下になっているので、死ぬまで裏切らない人が殆ど。弟分の張飛も軍師である孔明も将軍である趙雲子龍、黄忠、馬超も誰も裏切らない。(魏延だけは除く)

中でも本当に忠義と言う点で言えば劉備より先に死んだ義兄弟2人(関羽、張飛)よりも、孔明の方が真の忠義者と言えるだろう。何しろ死の間際を見舞った孔明に対し、劉備は国の行く末を案じて、「息子が君が仕えるに相応しくないなら君が国を(奪い)獲れ」とまで遺言を残すのだ。
普通誰だってこう言われたら政権を奪うだろう。実際に全ての政務をこなし、全権を握っていたのだから。

しかし孔明は死後もなお劉備に対して忠義を尽くし、『愚鈍』とされる息子劉禅に仕え、ただひたすら国家のために働く。権力のトップに居ながら質素を旨とし、死後にも財産は殆どなかったとされる。どこぞの元都知事とは大違いである(笑)。

まあ書き始めるときりがないので適当に切り上げるが、関羽が特別視される理由がイマイチわからないんだよなぁ。武勇でいえば張飛の方が上だし、作戦実行率も張飛の方が上だと思う。
イメージ的にバカっぽく描かれる事が多い張飛だが、戦上手と言う点では関羽よりも上だと思う。
張飛は結局部下の裏切りで寝込みを襲われて死んでしまうが、普通に戦って陸遜に敗れた関羽と違って戦死ではないから能力的にも上だと思うんだよね。武神なら戦って死んだらダメでしょう^^

関羽が破れて荊州を奪われた事で、以後蜀は総崩れになり、弔い合戦に行くと酒を飲んで部下に裏切られて張飛は殺され、両者の死で怒り狂った劉備は孔明も止めきれずに戦場で病に倒れて死んでしまう。ある意味最大の戦犯が関羽ではないだろうか?
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