【2016年07月14日の宝富士】
宝富士、宝刀対策「やっちゃいました」白鵬連勝止め
日刊スポーツ 7月14日(木)21時7分配信
白鵬との取り組みで鼻血が出た宝富士
<大相撲名古屋場所>◇5日目◇14日◇愛知県体育館
西前頭2枚目宝富士(29=伊勢ケ浜)が、横綱白鵬(31=宮城野)の連勝を「33」で止めた。
警戒したのは、右かち上げ。
立ち合いで普段より体を起こし、左腕をぶつけてガードに成功すると、白鵬の右腕をたぐって小手投げで自身2個目の金星。
小結だった今年春場所初日に破って以来、再び白鵬に土を付け「やっちゃいましたね。前もかち上げだったし、横綱は頭から来ると思っていたと思うので、慌てさせられたのかな」と興奮を抑えるように振り返った。
【写真】白鵬初黒星「何もないね…」宝富士にかちあげ通じず
一撃必殺の“宝刀”対策を思い付いたのは、前夜だった。
4日目の取組後に宿舎へ戻ると、偶然にも白鵬戦の映像が流れていた。
目にしたのは、鼻から流血する栃煌山の姿。
「怖くなった。(かち上げに)当たりたくないなと思って。寝る時に『こうしたらいいかな』と考えました」。
早めに会場入りして練習も済ませ、迎えた土俵。
立ち合いも少し腰が引けたような形になったことが奏功して、相手の左張りも回避できた。
16本(手取り48万円)の懸賞も獲得して「貯金です。守りですよ」と、土俵外でもガードの堅さを披露した。
1横綱2大関を撃破して「これで横綱(日馬富士)と大関(照ノ富士)の援護射撃になったかな」と謙遜したが、12年夏場所の旭天鵬(西前頭7枚目)以来となる平幕優勝も十分に狙える。
「明日からが大事になってくる」と、かぶとの緒を締めた。
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