誰もが納得する皇位継承ってなんやねん?

今日、仕事のクルマの中でラジオを聴いていたら、
天皇の生前退位（この言い方は嫌いだ。譲位と言って欲しい）の話題になり

ゲストで呼ばれたある女性作家とかいう人が変な事を言っていたのでこの日記を記した。

『歴史上では、皇族同士が血で血を洗う戦いをして…』

確かに、壬申の乱などでは
天皇に即位するのに、皇族同士で戦をした歴史もある。

南北朝時代のように
皇統が皇位継承を巡って大覚寺統と持明院統に分裂してしまった。例もある。

しかし、皇族同士が血で血を洗うってなんぞや?

現代に例えれば、

今上天皇から天皇の位を皇太子殿下が譲位されるのをよしとしない秋篠宮殿下が、
皇太子殿下の寝込みを襲って殺害するとでも言うのか?

歴史は歴史で理解できるが、
現代の皇室問題に、わざわざそのような例を持ち出して話題とする神経が理解できん。


また、その女性作家は、『誰もが納得する皇位継承を…』
などと言っておったが、

誰もが納得するってなんやねん?

誰もが納得する、納得しないにかかわらず、

今上天皇が崩御、もしくは譲位されたとして
次の天皇に即位するのは皇太子殿下である。

秋篠宮殿下だろうが一般国民だろうが
それを納得しようが、しなかろうが、皇室典範でそう決まっておる。

それを皇位継承順位
というものである。

平成28年現在の皇位継承順位をおさらいしておくと、

皇位継承権をもつ皇族は5人。

第一位　皇太子徳仁親王　56歳　第1皇男子
第二位　秋篠宮文仁親王　50歳　第2皇男子
第三位　悠仁親王　9歳　皇孫 / 第2皇男子秋篠宮文仁親王の第1男子
第四位　常陸宮正仁親王　80歳　皇弟 / 昭和天皇の第2皇男子
第五位　三笠宮崇仁親王　100歳　皇叔/ 昭和天皇の皇弟 / 大正天皇の第4皇男子

となっている。

この内、第四位の常陸宮殿下と、第五位の三笠宮殿下はご高齢でもあるし
形式上皇位継承権を持っているに過ぎない。

実質的には、
将来天皇に即位する可能性があるのは、
皇太子殿下と秋篠宮殿下、悠仁親王の3名のみである。

国民が納得しようがすまいが、
これは動かしようのない事実だ。

皇位継承に納得しないなどという輩は、それ即ち皇室制度そのものに納得していないか
皇位継承順位を全く理解していないかのどちらかである。