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2016年07月14日00:16

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自分たちの力信じて!三宅洋平さん。

http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160713/dde/012/010/003000c


脱「常識」の選挙戦/無関心層つかむ

 10日の参院選東京選挙区(改選数6)で、9位で落選した無所属のミュージシャン、三宅洋平さん(37)が熱い。「選挙フェス」と呼ばれる独特の選挙運動で話題を集め、インターネットの候補者別検索数ではトップ当選の蓮舫氏を抜いて断トツ。若い支持者は、学園祭後の学生のように、イベントが終わっても興奮冷めやらない。この男が選挙戦で何を訴え、残したのか、追った。【小林祥晃】


<参院選、若者に響いた三宅洋平候補の訴え 「自由な場」に支持 安冨東大教授>

 何とも不思議な光景だった。11日未明、東京・代々木の三宅洋平事務所。選挙速報で、東京選挙区の小川敏夫氏(民進)が田中康夫氏(おおさか維新)を振り切り、当選確実となったと報じられた途端、テレビ画面を見つめていた100人近い三宅さんの支持者から「よかったあー」と歓声と拍手がわき起こった。この瞬間、東京選挙区の6議席が全て埋まり、三宅さんの落選が決まったというのに、だ。

 ほどなく、ひげに長髪、後ろ向きにキャップをかぶった三宅さんがサバサバした表情で現れた。「政党相手の壁の厚さは感じますね」と率直な思いを口にした後、選挙期間中のように熱く語り始めた。

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 「投票率は50%台。まだ多くの人が政治の世界を『あちら側の世界』と敬遠している。自民党改憲案の危険性に気付いていない人も多いはず。どうしたら彼らに届くか、今後も考えていきたい」

 またもや会場から大拍手。選挙は当選しなければ意味がない−−。しかし、この陣営はそんな「常識」にはとらわれていない。では、彼らは何を目指していたのか。

 三宅さんは早稲田大卒業後、ロックバンドなど音楽活動を通じて環境保全や反原発運動に参加。2013年参院選で「緑の党」推薦で立候補し、比例代表の個人名得票で約17万7000票を集めたが、党の得票数が振るわず「最多得票の落選者」となった。無所属で東京選挙区に転じた今回は、25万7000票余りを獲得。この数は福井や山梨の選挙区の当選者よりも数万票多い。

 連日、都心の駅前で行われた「選挙フェス」は街頭演説にあたるが、雰囲気は遊説活動というよりライブイベント。本人や応援者の演説中にもバンドが音楽を流し、通りすがりの市民も足を止めた。“盟友”の山本太郎参院議員が寄り添い、女優の木内みどりさんが司会。日替わりのゲストスピーカーには作詞家の湯川れい子さん、小説家の島田雅彦さん、山田正彦元農相ら各界の著名人が登壇した。

 演説の殺し文句は「だまされないでください」。この言葉を繰り返し、自信喪失するなと訴える。例えばアベノミクス批判はこんな感じだ。

 「99%の富を1%の人が握っていると言われる。オレたちは1%の富を巡って『正規だ非正規だ』と争わされ、互いにいがみ合う。でもそうじゃない。1%が握る金融資産にもっと課税し、余裕のある人に負担してもらえば財源は確保できる。だまされないでほしい。もっとオレたちは立ち上がって、求めていってもいいんだ」

 米リーマン・ショック後の11年、「私たちは99%だ」とプラカードを掲げ、ウォール街を占拠した市民運動を思い出す。ワシントン中心の既存の政治を批判し、路上を占拠する格差是正運動は全米に広がったが、日本でもそんな運動を目指しているのか。既存政党との関係ではこんなことも訴えていた。

 「野党共闘に水を差すとか、票が割れると言われたが、野党共闘の邪魔をするつもりは全くない。今まで選択肢がないと思っていた人の投票先が僕です。みなさん、政治を『面倒くさい、ダサい、近づきたくない』と思っているでしょ。投票に行かない人が4900万人もいる。その感覚はまっとうなんです。この人たちが立ち上がれば、この国は変わる。政権も取れる。だまされないで信じてください。自分たちの力を」

 低投票率の小さなパイの中で争うのではなく、無関心層の意識を掘り起こし、政治の土俵を広げることに主眼があるのだ。選挙戦終盤の8日、野党共闘の旗振り役を果たしていた大学生グループ「SEALDs(シールズ)」の奥田愛基さんも「個人の立場で」駆けつけ、訴えた。「三宅さんとは意見がすべて一緒なわけじゃない。でも、一番大事なのは自分の頭で考えて行動すること、それはつながっていると思った」

 フェスに集うのは20〜30代が目立つ。27歳の男性会社員は「ずっと『政治は他党批判やののしり合いばかり』と関心を持てなかった。三宅さんの演説を聴き、政治が人ごとではなく『自分ごと』と感じられるようになった」と目を輝かせていた。ほとんどの人が三宅さんの1時間以上の演説に聴き入る。カンパを呼びかけると5000円札、1万円札が次々に寄せられた。

 最終盤で「改憲勢力が議席の3分の2を超えそうだ」と報道されると、「自民党の改憲案は本当に危うい。オレみたいなヒゲの長髪男に入れるのが嫌なら共産党でも、民進党でもいい。護憲の候補に投票してほしい」と訴える機会が増えた。他候補への投票を呼びかけた真意を演説後に尋ねると、「今回ばかりは自由が奪われる危機感が強いんです」と明かした。
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