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2016年07月06日21:56

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府中市郷土の森博物館&静嘉堂文庫美術館

あんまし暑くならないうちに少し運動しようと思って、前から気になってたトコへ行ってきた。
リカンベントで家を出たらファントムさんに会ってデルタトライクを見せて貰う。しかし残念ながら今日は暑くなる前に距離を稼いでおきたいので、試乗はまたにさせてもらう。

千川通りから多摩湖自転車道を経由して小金井街道へ。南下してつきあたりが東京競馬場である。ここから西に回り込んでちょっと行くと目的地に出る。とは言え、わかりやすいとは言えない。今回は終始ナビ頼みであった。予めGoogleMapは見たが、ポタナビに目的地をセットしてそれを選択しながら移動するコトを繰り返した。大きな地域の部分は間違えようのないトコロなんだが施設そのものはナビ無しでたどり着くのは結構大変だ。

府中市郷土の森博物館は、府中にある。しかし、京王線の府中や南武線の府中本町からはかなり遠く府中の隣の分倍河原や西武多摩川線の是政の方が幾分近いかもしらん。徒歩20分と書いてある。博物館で昔の地形図を見ながら学芸員に聞いたら、この「郷土の森」というエリアは実は元は森ではなく多摩川の河川敷…というか、本格的な治水工事前までは氾濫してはあっちを流れ、こっちにあふれと言う感じで、多摩川の範囲が膨大だったらしい。要するに堤防ができるまでは使えない土地だったワケだ。

府中という地名は武蔵国府があったコトに由来する。国府とは、奈良時代から平安時代まで機能していた地方政庁で令制国ごとに中央から派遣された国司が政治をやってた。
令制国は行政区分だが、現在の県と同じような区割りのトコロもあれば違う部分もある。武蔵国は、埼玉と東京、神奈川県の一部を含む。全国ではその後の歴史により、完全に痕跡が消えてしまったトコロも多く発掘調査を待たなければ位置すら特定できない状況だそうだ。しかしまあ、武藏国府は何故か地名にも残り、国府所在地も判っている。現在は大国魂神社があり、その周辺に国府の範囲を示す標があるらしい。っつうか今回、そこまで戻って見に行く余裕が無かった。次回の課題とする。w

やがて鎌倉時代になっても、鎌倉往還(鎌倉街道は江戸以降のいいかた)の重要中継地点となりなんやかんやで名が残されるカタチになったらしい。
都内の郷土博物館の資料は縄文(石器)時代、弥生時代、古墳時代から一気に江戸時代までとぶコトが多く、平安時代前後の歴史資料が豊富なのは珍しい。
この博物館は広い敷地を生かして、民家再生なんかもやってて古い建物があったりする。
最初の写真は「はけ」の上の農家だ。最近萱をふき直したようだ。畳の部屋もあって立派だ。
「はけ」の下のは若干貧弱。はけとは、この辺の言葉で河岸段丘の崖線を意味する。

2枚目の写真は実は最初の写真の建物の端に写ってる。古い機械なんだが説明は無い。
ワシはこれは多分、足踏み式の縄をなう機械と考えた。どうだろう?

江戸時代、明治時代の建物もある。小平に江戸東京たてもの園があるが、それより数は少ないものの広い敷地にそれらしい地形になじんで建っている姿はいい感じ。建物園は最近のはやりかあちこちで見かけるようになった。公園も四季の花など添えてよく作ってある。
しかしまあ、地方の郷土資料館の域を出ないと言えば出ない。w ここにしかない資料があるわけでもないし。入場料\200。プラネタリウムは別料金。

次の目標地点は静嘉堂文庫美術館なのだが、この美術館年に数ヶ月しかやってない。
三菱の2代目社長とその息子の4代目社長の二人のコレクションだ。
常設展は無い。今回のお題は江戸の博物学。8月7日まで。\1000
展示されているのはほとんど江戸末期の文献だ。大して点数が膨大なワケでも無いが貴重な資料が出ている。
本草学の資料は、草木だけでなく動物、鉱物をふくむ膨大な調査研究の成果である。
そればかりか、天体現象、妖怪、神仏に至るまでありとあらゆるものが資料化されている。
彩色された図譜も多く、同じボタニカルとは言っても微妙に日本画風なのは絵師のせいか。w
ともあれ当時の日本の文化…西洋からの文化を理解しようと努力を開始したあたりの資料もある。
ターヘルアナトミア、手書きの辞書、そういうのもある。しかし、本草…あたりはソレより前の日本独自の学問である。
博物学は諸学の基礎だとワシは思う。日本の先人の努力の積み重ねに感動を覚えた。
この資料は一見の価値がある。

さて、この美術館なんだが、世田谷区である。
場所は、二子玉と砧公園のあいだくらい。というワケでワシは多摩川サイクリングロードを二子玉川あたりまで走ったワケだ。府中の森は元より川のすぐそばだ。
近くなってからはナビ頼みである。場所はややこしいが言葉で説明すると簡単だ。丸子川と谷戸川(砧公園の中を流れてる川)の合流点。両方の川に挟まれた部分にある。砧公園は遠くないが激坂だ。w

敷地は広い。起伏に富んだ森林からなり、都会の近くとは思えないほどの森の深さがある。
美術館は丘の上にあって、みごとな庭園がある。庭園は美術館がやってないときでもやってるようだが公開時間や休みがある。
展示の価値は趣味の問題が強いので好き好きだが、この庭園と建物はみといた方がいい。
さいごの写真は美術館のある丘の上の風景。写っている建物は美術館ではなく古い建築だ。
庭園は無料で公開されている。二子玉から歩くと結構遠いし、美術館は丘の上だ。w
そういえばここにもたてもの園があった。今回は見なかったが。

帰ろうとしてリカンベントのシートに座ったら声をかけられた。「木でできたシートの自転車を見たのは初めてです」という。まあ、そうだろうな。彼が乗ってみたいというので乗せてみて…すぐに乗れたのでちょっとびっくり。少しばかしリカンベントの話をして帰った。

ここからの帰りは環8に出てソレで帰る。ほぼ一本だ。総走行距離53キロ。そんな大した距離でない。速度は道を探しながら走ってた時間が長いので遅い。
結局そんなに日も照らず、暑くなかった。とは言え、結構日に焼けてはいるが。w
これは日焼け止めをうっかり洗い流して忘れてたコトによる。w

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