坂本竜馬。

6月29日(水)。

今日も小雨が降ったり止んだり。
何事もなく無事に一日が終わろうとしていた時、事件が、と言うより感動が一挙に押し寄せて来た。

毎日、定期的にパトロールするサイトがあってそこを覗いていたら、1982年、サントリードラマスペシャル 武田鉄矢主演「幕末青春グラフティ 坂本竜馬」について触れていた。
いやあ、懐かしい。







この作品は武田鉄矢本人が片山蒼名義で脚本を書き主演。当時フォークの大御所だった吉田拓郎、小室等、井上陽水が一堂に会することでも話題になった。その他歌謡界のスーパースター、沢田研二。お笑いからビートたけしを招き、女優陣は夏目雅子、美保純など今見ても錚々たる顔触れ。
バックにはビートルズとジョンレノン「イマジン」が流れると言う画期的、斬新的な作品だった。
もう二度と見ることが出来ないと思っていたら、ネットで見ることが出来るそうでリンクしてあった。

「幕末青春グラフティ 坂本竜馬」
http://m.pandora.tv/?c=view&ch_userid=24244191&prgid=33403537

いやあ、本当に懐かしい。
ああ、こんな場面があった。そう言えばこの人も出ていた。
そこに出て来る人物の多さ、その人間たちがぶつかり合う躍動感。
そして、町中の町人たちの多さ。
大八車、色とりどりの町娘。
いやあ、良くぞこれだけ配置したものだと自画自賛。
感慨に耽りながら、2時間をあっと言う間に見た。

先日、瀬川昌治さんのところで「撮っても撮っても終わらない」と書いたけれど、この作品の監督の河合義隆さんも同じで撮っても撮っても終わらない。
しかも、フジテレビのポンキッキのディレクターだったとかでドラマの撮り方と全く違うので、スタッフとの意思疎通がうまく行かなくてなかなか捗らない。

撮影は夏だったが、朝から晩まで働いた。
あの石段は川崎、あの田んぼ道は横浜で撮影した。
そうだ、あの時はめまいがするほど太陽がカッと照りつけていた。
あの夏は今までで一番暑い夏だったんじゃないだろうか？

結局、この作品は最初に立てたスケジュール通りに消化出来ずにスタッフは一度解散した。
自分は再集合するまでの間、とても面白い仕事があったのでそちらに出稼ぎに行った。

今、改めて見てみると胸が熱くなるほど本当に面白い。
上記に挙げた以外にも、陣内孝則、石坂浩二、風間杜夫、島田紳助も出ており、みんな若い。
もし、時間のある時にでも是非ご覧ください。
決して損はさせません。