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2016年06月28日23:09

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スラットキン×フランス国立リヨン管弦楽団

2016/6/28火 19:00- 東京文化会館 大ホール

指揮: レナード・スラットキン
ヴァイオリン: ルノー・カプソン

ブラームス: 悲劇的序曲
ブルッフ: ヴァイオリン協奏曲 第1番

*アンコール(ルノー・カプソン+オケ)
マスネ: タイスの瞑想曲

ラヴェル:
 スペイン狂詩曲
 高雅で感傷的なワルツ
 バレエ『ダフニスとクロエ』第2組曲

*アンコール
オッフェンバック: ホフマンの舟歌
スラットキン(編): ツイスト・カンカン


実は今年の上半期から、都民劇場に入会しました。これもその中の一つ。でも、元々入会しようと思ったのはフランスオケのラヴェルのプログラムに魅力を感じたのも一因です。

期待にたがわず、ものすごーーーーく楽しかった!!!です。

前半、ルノー・カプソンのヴァイオリンに魅了されてしまいました。恥ずかしながらこの方、お名前も初めて知ったのですが・・・、素晴らしい音色でした。

結構なヴィルトゥオーゾだと思うんですけど、音がとってもまろやかで温かい。そして、品があって華やかでロマンチック。リズム感も抜群で、聴いてるうちに余りの気持ちよさに笑みがこぼれてきてしまいました。あと、演奏しているお姿も、片足のつま先あげてたり、上半身反ってたり、踊ってるみたいでとても楽しいし、お顔もチャーミング!ヴァイオリニストの演奏を聴いて、気持ちよくて好きだ!って思ったのは彼が初めてだな。思わず会場でCDを衝動買いしそうになったけど、すんでのところで思いとどまりました(帰ってからもっと吟味して買おうと)。アンコールのタイスの瞑想曲も素晴らしく抒情的で(でも過剰じゃない)、惚れ惚れです。そういえばこのアンコール、ソロじゃなくてオケつきでした。

さて、後半は楽しみにしていたラヴェル・プロ。演奏云々の前に、私、ラヴェル大好きなんです。あのリズムと有機的で波のように空間に広がる響きの中に身を浸しているだけで、途方もない幸福感。彼のオーケストレーション、本当に天才的。一つ一つの楽器の音が完全に溶け合って、オーケストラが一つの生き物みたい。曲にもよるけど、春とか初夏の森の中にいろいろな生物が息づいてる、そういうシーンを思わせることが多いです。リズムはダンス用っぽくって振付できるよね!って感じなところも好き。

リヨン管弦楽団×スラットキンの演奏、明るく、温かく、ノリがよく、かつどこか華やかさを感じる音でとっても好みでした。細かいところまできっちりしてる感じじゃないんだけど、各奏者が気持ちよく自分のパートを弾きながら、チームワークがよくて音がつながって絡み合っているというイメージ。それがラヴェルととても相性がよくて素敵。

しかしダフニスとクロエはいい曲だよなあ。これをラヴェルに発注したバレエ・リュスのディアギレフ凄い。元々のフォーキンの振付はどんなんだったんだろう。観てみたいです。(ノイマイヤー版はハンブルクで一度観たことある)

あ、バレエリュスの曲をオケで聴くとき、ときどきこれじゃ踊れないよねっていう解釈をされてる場合もあるけど、ここのオケのはむしろ、最高に気持ちよくダンサーを踊らせてくれそうな感じでした!

そしてアンコールね。スラットキン自ら2曲をご紹介。一曲目はクラシカルだけど、二曲目はアメリカンだとおっしゃってました。そのとおり、彼の編曲によるカンカン、超楽しかった〜!アメリカとフランスのいい部分が混じり合ったようなオケね、と思いました。

明日は、NHKホールで何とJ・ウィリアムスの世界、だそうです。そして6/30はサントリーホールで、ブルッフのヴァイオリン協奏曲と、展覧会の絵。どっちも魅力的だわ・・・、もうこれ以上劇場通いの回数を増やしたら破産するから本当にやめなくちゃいけないけど。
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