東京交響楽団第641回定期演奏会
2016年6月26日(日) 14:00 開演
グリンカ: オペラ「ルスランとリュドミラ」序曲
ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
ヴァイオリン・アンコール
イザイ :無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 op.27 「バラード」
パガニーニ :24のカプリース第16番 ト短調
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 op.74 「悲愴」
指揮ダニエーレ・ルスティオーニ
ヴァイオリン:フランチェスカ・デゴ
東京交響楽団
1、グリンカ
きびきびしていて快活な演奏だ。うまく強弱をつけるところなど
オペラ出身の指揮者であることを感じさせる。
2、ショスタコ
ソリストのテゴは指揮者の奥様とのこと。長身で細身の美人だ。
1楽章こそ丁寧すぎて迫力がいま一つだったが、楽章を追うにつれ
緊張感がまし、中でも3楽章のカデンツァは見事だった。
テクニックといい音量といい、申し分ない。
これだけの大曲を弾いた後に、アンコールに難曲を2つも弾くとは
大したものだ。
3、チャイ6
指揮者による自己陶酔型の演奏である。感情の沼にどっぷりと
溺れたような演奏に私は好感を持つ。
細分の未完な点は多々あるかもしれないが、オケからここまでの
音量を引き出し、そして自由に歌いまくることができるのは
ルスティオーニの才能ならではであろう。
イタリアの若手指揮者の有望株をきけて楽しかった。
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