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2016年06月26日23:23

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問題は・・

奨学金を返済できない若者が増加。背景に「教育に予算を割きたくない国の本音」
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 はたして、返済不要の「給付型奨学金」は実現するのか――。

 政府は「ニッポン1億総活躍プラン」で、返済不要の給付型奨学金について「創設に向け検討を進める」と明記した。安倍晋三首相は3月の記者会見で「給付型奨学金」創設の意向を表明したが、具体的な導入時期は示されていない。

 神奈川県藤沢市では21日、大学への就学支援を目的とした「給付型奨学金」を新たに設ける方針を明らかに。給付型の奨学金制度を自治体が設けるのは県内初。神奈川新聞によると、市教育委員会の小林誠二次長は「貸与型の場合、不況や非正規労働が原因で奨学金の返済ができず、自己破産に追い込まれるなど返済が大変重荷となっている状況がある」と給付型の意義を強調した。

 現在の奨学金は無利子と有利子での貸与型となっており、日本学生支援機構では、無利子の奨学金を「第一種奨学金」、有利子の奨学金を「第二種奨学金」と呼んでいる。現在は有利子の割合がおよそ7割を占めている状況だが、一方で「奨学金を返済できない」と困窮する若者が増えている。

 そもそも、なぜ「奨学金を返済できない」若者が増えたのか? 今回は、自身も奨学金を受ける立場であり、かつて日本学生支援機構に対して滞納者ブラックリスト化の撤回を求めたこともある政治学者の栗原康氏に話を聞いた。

――奨学金にお世話になった人の話を聞いていると、新卒で入社しても毎月の給料から奨学金が定額で引かれて、働く気がなくなると嘆いています。

栗原:僕の場合は大学院の修士と博士過程の5年間で奨学金を借りて、それだけで635万円です。月々の返済額だと4万円くらいですね。定職に就いた人でも返済を考えるとブルーになるわけですから、僕みたいな大学の非常勤講師で、時々ニートの人間には返せない。僕はまだ無利子だからいいのですが、これが有利子だと絶望しかない。一番怖いのは、返せなくなって利子が膨らんでいくことです。

――学費と奨学金を支払うため大学ではバイトに明け暮れる学生は多く、若者からは「なぜ奨学金を返さないといけないのか」といった主張も出ています。

栗原:僕も返す必要はないと思います。“奨学”金ですからね。むしろ「借りたものは返せない」くらいに言ってやったほうがいい。

――実際に、周りでも奨学金の返済に苦しむ学生は多いですか?

栗原:めちゃくちゃ苦しんでいますね。1990年代くらいの僕が学生だった時期までは、親が大学の学費を払ってくれる学生が多かったと思いますが、それは親が団塊の世代だからですよね。例えば、僕の親は公務員だったから学費を払えるには払えていた。でも、今の経済状況は昔とは違いますからね。今でも親が学費を払えるという話にはならない。団塊の世代は、その親が豊かじゃなくても大学に行けた。なぜかと言うと、1970年の初めまでは国公立だと学費が年間1万円くらいだったからです。

――どうして国公立大学の学費は値上げされていったのでしょうか?

栗原:文部省が1971年に中央教育審議会に答申を求めていて、そこで学費を値上げしろという案を出しているんです。理由は単純で、このままだと国公立大学の人気がなくなります、それは学費をあまり取っていないからだと。施設や教員にカネをかけられない、だから私立に負けるんだということで、私立に合わせて学費を値上げしようとなりました。

 その昭和46年の「四六答申」で出てくるのが受益者負担。大学に行くには、その利益をうける親と子供が払うのが当たり前だという考えです。1970年代からそう言われてきて、しかも少しずつ学費が上がってきて、それが当たり前だと思われるようになってしまった。でも本当は、国が予算を出したくないだけとしか思えない。文科省では、たまに「給付型の奨学金を作りましょう」と掲げる大臣も出たりはしていますが、財務省や経産省との争いで結局は負けています。

――具体的に、「国公立大学の人気がなくなった」というのは?

栗原:その少し前、学生反乱が起きてるんです。自分の人生の階梯を見つめ直したい。いい大学に入って、いい企業に勤めて、エリートになって、他人を蹴落とし、弱者は見捨てろと、そうしなきゃいけないと言われていた常識を疑いたいという考えが広がった時期があった。そこで大学当局はこう言い始めるんです。学生のニーズにあった商品を提供できていないから、不満を言う輩がいっぱい出てくる。だったら、それを整えれば学生は反乱を起こさなくなるだろうと。もちろん、そういうことじゃないんですけどね(笑)。

 ともあれ、学費を値上げして、有名な教員を呼んで人気講座をつくったり、就職に有利な講座をつくったり、ムダに教室を綺麗にしたりしたわけです。これで国公立が値上げを始めていくと、それに合わせて私立も負けるわけにはいかないとなって、学費の値上げを繰り返していったんです。

――対GDP比で、政府が高等教育にかけている予算をみると、日本はOECD諸国のなかでもダントツ最下位です。

栗原:学費を値上げしていくと、このままでは大学に通えない人たちが出てくるのは政府もわかっていた。だから、1980年代から建前では奨学金を拡充していきましょうと言われるようになり、でもその拡充とは何かと言うと、有利子の奨学金を増やすことだった。もともと、日本育英会(現、日本学生支援機構)には、無利子で貸し出す奨学金はあったけど、給付型の奨学金はなかったんです。要するに、借金しかない。「奨学金」と呼べるのは無利子のもののはずですが、そっちを広げるのではなくて、有利子の奨学金を増やした。それが奨学金政策の実態です。

 本来の意味での「奨学金」が誕生する日はやって来るのだろうか。

【栗原康】

1979年埼玉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科・博士後期課程満期退学。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。『はたらかないで、たらふく食べたい』(タバブックス)で紀伊國屋じんぶん大賞2016第6位となる

<取材・文/神田桂一>


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栗原:学費を値上げしていくと、このままでは大学に通えない人たちが出てくるのは政府もわかっていた。だから、1980年代から建前では奨学金を拡充していきましょうと言われるようになり、でもその拡充とは何かと言うと、有利子の奨学金を増やすことだった。もともと、日本育英会(現、日本学生支援機構)には、無利子で貸し出す奨学金はあったけど、給付型の奨学金はなかったんです。要するに、借金しかない。「奨学金」と呼べるのは無利子のもののはずですが、そっちを広げるのではなくて、有利子の奨学金を増やした。それが奨学金政策の実態です。


自分も日本育英会に奨学金を借りていた・・
100何十万だが

支払いは年1回 10数万・・だった気がする・・

あの当時は




当時は無利子・・だった・・だから返せた・・・

日本育英会(現、日本学生支援機構)・・国がやってるだと・・
国が学生金融をやってる・・

この国はなんなんだ・・

民間育英会ならともかく
国の学生育英会が利子を取るって・・どうなのよ・・
行政法人だから、トップなんて天下りで
退職金・・ぼろもらいだろ・・・


この国は、税率5%で充分やっていけると思う・・



ま・・・5%じゃ・・・

スイスでは一人当たり20万の給付が、国民投票でやはり、だめ・・になったが

まあ税10%にして
年金、保険は無し・・


もちろん国民一律、3割負担、中学以下、70歳以上、医療費基本ただ
高額治療は除く
年金は一律65歳以上月8万・・
それ以上ほしい人用に民間個人年金を作り、個人で行う

て、すれば、会社も個人も、保険、年金に毎月、取られる心配はない・・


この分の金が消費にも廻ると思うが・・



それよりも、金持ってる人の教育が必要だが・・・







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