土曜ギリギリ日記２０６：日曜オフの映画三昧、渋谷編

今日は1日オフ。まずは渋谷に行きました。ヒュートラ渋谷、お馴染みの劇場でまず観たのは「貞子vs伽倻子」。

…これ、何て言えば良いのかなあ〜

まぁ、ネタ映画ですよね。
呪いのビデオを見てしまった女子大生と、佐伯家の隣に越したおかげで伽倻子に誘われてしまった女子高生が、口の悪い霊媒師の助けを借りて互いの呪いを解こうとする話。バケモンにはバケモンをぶつけて相討ちになるよう仕向けるというエイリアンvsプレデター方式が幼稚すぎるし、貞子3Dや呪怨ファイナルの世界観は完全無視して続編感もゼロ。ホラー描写や、救いのなさは流石の演出ですが、あのオチにはもう、笑うしかないという…劇場が渋谷ですから、低脳な若者たちが始終キャッキャと喋ってましたが、不思議と腹も立ちませんでした。観る価値あるかと問われたら…無いんじゃね？（笑）





ジョージア州アトランタ。ロシアマフィアの手先となって武装強盗を行うチームがいた。アフガン帰りの傭兵マイケルとその相棒ラッセル、そしてラッセルの弟で元警官のゲイブという3人に、ゲイブの同期で現職刑事であるマーカスとフランコを加えた５人のプロチームだ。彼らがロシアマフィアと手を切れないのにはわけがある。マイケルは、マフィアの女ボス・イリーナの妹との間に息子フィリックスをもうけてしまい、人質にとられているのだ。仕事を断れば、息子の命もメンバーの命も無い。だから汚れ仕事を続けるしかないのだ。
だがあるとき、ファーストバンク銀行の貸金庫を奪うヤマで多数の犠牲者を出してしまい、本部重犯罪課のベテラン、アレン刑事が担当になってしまった。騒ぎをこれ以上大きくしたくないマイケルは、もう引退したいとイリーナに申し入れる。しかしイリーナは、そんなマイケルに最後のヤマを踏むように命令してきた。それは、国家安全保障省ビルに保管された重要データの強奪。厳重な警備と、通報されればアッと言う間にパトカーが駆けつけることができる場所であることから、マイケルはその命令を拒否しようかと考える。しかし逡巡する彼の態度に気づいたイリーナがラッセルを殺害してしまい、マイケルは渋々従わざるを得なくなった。

そんな時、メキシコギャングの犯罪で荒れる所轄署に、アレンの甥である若い刑事クリスが赴任する。彼はマーカスと組むことになるが、がむしゃらな正義感から地元ギャングの怒りを買い、初日からマーカスの「お荷物」となってしまう。クリーンな警官が近くにいることは心配材料だが、マイケルはマーカスも次のヤマに参加させなくてはならない。兄の死から抜け殻になってしまったゲイブが、もはや使いものにならないからだ。しかし、どうやってビル襲撃を成功させるか…キモは、襲撃から脱出までの20分間の時間を稼ぐこと。その間、警官たちを足止めする方法はないだろうか？すると、フランコが「999を使うか」とアイデアを出した。果たしてこの999の意味とは…




「トリプル９」。欲望のバージニアで男ゴコロをグッと掴んだヒルコート監督の新作です。最近クールなポリスアクションが足りなかったせいもあり、そこそこ満足できた一本。全体的には凡庸でも、キラリと光るワンアイデア、ワンシーンがあれば許してしまう甘い俺。シンさんあたりには笑われそうですが、俺は観て良かったかなぁと（笑）

以下、ちょびっとネタバレね。






999とは、いわゆる〈オフィサーダウン＝警官撃たれる〉の無線コード。これを受けた警官は、最優先で現場に向かうことを義務付けられています。つまりマイケルらは、ビル襲撃直前に警官殺害事件を起こし、パトカーがビル付近から離れるよう仕向けたのです。この999の犠牲となる警官はクリス。果たしてマイケルたちの犯罪計画は上手くいくのでしょうか？

この999を利用するというアイデアが良かったですよね。さらに、ギャングの巣窟である団地（プロジェクト）の手入れシーンが目新しかったのも高評価。盾を構えて、狭い室内をムカデ人間状態の刑事たちが進んでいく姿には手に汗握りました。



キャスト的には…

マイケル役は、インテリ役のイメージが強いキウェテル・イジョフォー、マーカス役は、キャプテンアメリカのファルコンでお馴染みアンソニー・マッキー。情けないゲイブを演じるのは、情けない男役なら世界一のアーロン・ポール…ブレイキングバッドのジェシーですね。
またクリス役は、地味ながら実力派のケイシー・アフレック。アレン刑事を演じるのは、貫禄のウディ・ハレルソンです。女性キャストでは、ワンダーウーマン役が記憶に新しいガル・ガドットも出てますが、何と言ってもケイト・ウィンスレットですねー。彼女の冷血な女ボス役は新境地ですな。

てなわけで、レンタル出たら見てみてねー！