mixiユーザー(id:2606290)

2016年06月26日15:25

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イギリスのEU脱退および、国民投票について

イギリスにおいて、EU脱退が国民投票において決まりました。
結果は52%vs48%と僅差。
「リーマンショック前に似ている」とサミットで発言した安倍総理を野党やメディアは嘲笑っており、消費税増税を延期したことをアベノミクスの失敗を責任転嫁しているなどと騒いでいましたが。
EUを離脱するだろうと見込んでたわけじゃないだろうけど、延期した判断は正しかったってことですよね。

まあそれはともかく、その後、イギリス国内は大荒れに荒れて、「投票のやり直しを」「投票した後でEU脱退の意味を知った」などと言う声が出てるようです。
それ見てまず真っ先に思ったのは、「イギリスのメディアは何も言ってなかったのか」と思いました。
EUはイギリスにとって、憲法と同じかそれ以上に大事なはずのものではなかったのでしょうか。
ヨーロッパ連合は中世の時代まで遡れるからね、歴史的に。

少なくとも、「結果が気に食わないからやり直せ」は、通用しないでしょう。
脱退決定→残留派が気に食わないからやり直せ
残留決定→脱退派が気に食わないからやり直せ
キリがなくなるからね。
ロンドンのカーン市長はイスラム系の人間ですが、ロンドンはイスラム系移民に乗っ取られたようなものと言う話を聞いたことがあります。
移民からすれば、EUの恩赦は大きいのでしょう。

そして、次に思ったのが、「EU脱退を国民投票で決めて良かったのか?」です。
国民投票と言えば、我が国においては憲法改正があります。
憲法は国民を守る最後の砦なので、それを改正するには権力者の手だけではなく、国民の判断が必要だと言うのは分かる。
しかし、国民投票が求められるのは、それこそ時の権力者だけで決める事はどうしても許されないことのみ。

イギリスのEU脱退・・・
これは、果たして国民投票で決めねばならないことだったのでしょうか。
選挙を通じて、時の政権が判断することは出来なかったのでしょうか。

我が国に置き換えて考えれば、仮に民主党政権のような無能政権があったとして。
最近では、米軍と米軍関係者(軍属)の不祥事が騒ぎになりましたが。
それを引き金に、もし政府が
『日米同盟を続けるか解消するか、国民投票に委ねる』
こんなことを言い出したら、「ふざけた事言うな!」と声を挙げてたかと思います。
さすがにこれで「解消する」が選ばれることは無いだろうとは思いますが、万一ってこともありますよね。
万一解消するなんてことになったら、誰が責任を取るのか?
そう。それこそ、国民全員が直接、全責任をかぶることになるのです。
誰も責任を取らないし、取れない。
・・・まあ、実際にもし民主党政権が続いていたら、言い出してた気がしますがね、コレ。

何故、国民投票は慎重にせねばならないのか。
理由は簡単。
明日の飯、今月の給料、目の前の売り上げが一番大事な国民にとって、「正しい外交、正しい政治、正しい経済政策」こんなの正しく判断できるわけがないから。
経済政策にしても、移民政策にしても、安全保障についても、一人一人、理解度は異なる。
「政治なんて興味ない。誰がやっても一緒。政治家なんてみんな一緒。みんな金に汚い」
こんなことを真顔で言う人間もいます。
そんな程度の理解しかしてない人に、正しい外交とかベターな政治が分かるはずがない。

学校のクラス程度なら、まあ多くて30人程度だから、全員を一つの教室に集めて研修して、議論を交わして決めるって事も出来るでしょう。
でも、国全体となるとそうはいかない。
イギリスにとって、EUの脱退は本当に国民投票でやらねばならなかったのか、そこの疑問だけは尽きません。
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