■浮き彫りになった英国の分断 各国は「反EU気運」飛び火を警戒
(THE PAGE - 06月25日 10:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4061565
下記のとある経済系メルマガの解説が参考になる。ニュースや新聞ではあまり取り上げていない視点ではないか?
●英国は23日、欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を実施する。結果次第で
は英ポンド急落などに見舞われる恐れもあり、メガバンクが手元の外貨を積み上げ
たり、個人らの外国為替証拠金(FX)取引も一時制限されたりなど危機への備え
が広がる。各国政府・中央銀行も緊密に連絡を取り合っている。(
日本経済新聞 216年6月23日
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★英国のEU離脱問題報道で、日本にいると聞こえないのが、この国民投票は、
英国民が「民主制」に対して、どう考えているかの現れであること。
EUで1つの欧州を作ろうというスローガンは美しいが、実態は民主制の否定だ。
政策の殆どは、EU内国民に直接計られるのではなく、独仏首脳の独断で決まり、
執行・事務手続きは殆どがブリュッセルのEU官僚によって決められる。
欧州周辺国金融問題でも、難民問題においても、それぞれの欧州民にとって生活に
密着した問題でありながら、英国をはじめとする政治力経済力の弱い欧州国の意志
はほぼ無視して決められてきた。
そして、経済援助や拠出金の請求書や難民援助だけ求められてきた。
これは、いつの間にか民主制が独裁制に制度変更したようなものだ。
世界で初めて君主制から民主立憲制を打ち立てた英国民にとっては、到底許せる
ものではない。報道では低所得層が多く離脱指示をしているから、冷静になれと、
上から目線で書く者もあるが、片腹痛い。
もちろん、民主制の在り方は1つではない。
英国と言う枠組みの中で厳格な民主制を敷く方法もあれば、自分たちの投票割合が
少ない中で、全欧州民に訴えかける迂遠なやり方で民主制を目指す方法もある。
そのどちらを選ぶかという判断結果が明日出るのだと思う。
日本も一応、民主制ではある。
しかし、政府・国会・裁判所をコントロールする憲法より上位の隠れた制度がある。
憲法をはじめとする法やシステムの適用も、人によって適用されるルールが異なり、
法の下の平等が蔑ろにされている。
この事実を無視している日本人に、英国国民投票は見えてこない。
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