観た映画　「華の乱」　1988年日本（東映）

６月22日の水曜日にBS日テレで放映された「華の乱」を観ました。いや、久々に見応えがある日本映画でしたよ。冒頭の花の舞う中を人力車に乗った吉永小百合扮する与謝野晶子が与謝野鉄幹のもとに向かうシーンは美しいです。よく考えると吉永小百合さんって綺麗過ぎてドロドロした愛憎ドラマに向かないのかもしれませんね。その点、松井須磨子役の松坂慶子さんやライバル編集者波多野秋子役の池上季実子さんの演技が光ってました。また、緒形拳さんの与謝野鉄幹役、松田優作さんの有島武郎役は、どちらもこれまで観た役柄とは違った面が見られて面白かったです。




「華の乱」　1988年日本（東映）
愛に芸術に社会運動に、みなそれぞれに命を燃やした大正の華々しき男と女。与謝野晶子を中心に“大正の情熱ロマンびと”を豪華キャストで描く文芸超大作
番組内容：美は乱調にあり。明治と昭和のはざまにあって、ひとつの時代の晴れ間ともいうべき大正期―。そこに絢爛と花ひらき、限りなく激しく、限りなく熱烈に生きた多彩な人々。与謝野晶子、山川登美子、大杉栄、有島武郎…人間情熱の極致が生む華麗なドラマを大正レトロの魅惑の中に展開する大型ロマン作品。
出演者：吉永小百合、松田優作、池上季実子、石田えり、中田喜子、松坂慶子、風間杜夫、緒形拳　他
原作：永畑道子『華の乱』『夢のかけ橋』　脚本：深作欣二、筒井ともみ、神波史男ほか　監督：深作欣二　1988年／日本