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2016年06月23日02:10

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興味が湧いたので元記事見てきた

とりあえず上位に格付けされた大学を京都大学まで並べてみた。


1. シンガポール国立大学(星):総合77.4, 教育69.3, 国際観96.2, 産業収入49.3, 研究84.3, 引用79.4
=2. 南洋理工大学(星):総合72.9, 教育50.3, 国際観94.6, 産業収入99.9, 研究67.0, 引用85.6
=2. 北京大学(中):総合72.9, 教育76.8, 国際観49.2, 産業収入100.0, 研究72.5, 引用69.1
4. 香港大学(港):総合71.9, 教育64.9, 国際観99.5, 産業収入53.7, 研究77.1, 引用70.1
5. 清華大学(中):総合70.9, 教育70.6, 国際観39.5, 産業収入100.0, 研究83.6, 引用58.8
6. 香港科技大学(港):総合69.9, 教育50.5, 国際観80.5, 産業収入68.1, 研究71.1, 引用82.6
7. 東京大学(日):総合67.8, 教育78.3, 国際観30.3, 産業収入50.8, 研究79.5, 引用60.9
8. 浦項工科大学校(韓):総合63.8, 教育55.9, 国際観33.7, 産業収入100.0, 研究55.8, 引用 76.7
9. ソウル国立大学(韓):総合62.8, 教育67.8, 国際観30.9, 産業収入85.4, 研究73.9, 引用 50.0
10. 韓国科学技術院(韓):総合59.7, 教育49.9, 国際観33.9, 産業収入100.0, 研究48.1, 引用76.0
11. 京都大学(日):総合58.8, 教育68.2, 国際観26.1, 産業収入79.0, 研究66.2, 引用46.6



教育順に並べると、

1. 東京大学 78.3
2. シンガポール国立大学 77.4
3. 北京大学 76.8
4. 清華大学 70.6
5. 京都大学 68.2
6. ソウル国立大学 67.8
7. 香港大学 64.9
8. 浦項工科大学校 55.9
9. 香港科技大学 50.5
10. 南洋理工大学 50.3
11. 韓国科学技術院 49.9

教育面では東京大学が最も高評価を得ている。
以下、シンガポール国立, 北京と各国の最高学府とも言うべき大学が続き、
さらに工学で鳴らした清華大学、そして京都大学が続く。

一部評価が不透明だが、学生に対しどれだけ教員, 研究者がいるか、
あるいは教職員に対する学位取得者の数などが評価の基準らしい。
これは、正直評価が難しい。
学位の授与って、学士はともかく修士, 博士になると論文になる訳だが、
世界で均一の評価基準がある訳ではなく、学位の授与は各大学に委ねられている。
ともすると基準の緩いところが高評価、基準の厳しいところが低評価にもなりかねまい。


国際観順に並べると、

1. 香港大学 99.5
2. シンガポール国立大学 96.2
3. 南洋理工大学 94.6
4. 香港科技大学 80.5
5. 北京大学 49.2
6. 清華大学 39.5
7. 韓国科学技術院 33.9
8. 浦項工科大学校 33.7
9. ソウル国立大学 30.9
10. 東京大学 30.3
11. 京都大学 26.1

これは研究者, 学生それぞれについてどれだけ外国から受け入れているか、
また外国の研究機関との共同研究がどれだけあるかというところ。
4位まで全てシンガポールないし香港という英語圏の大学が続き、
その後中国, 韓国を経て日本の2大学は下位に。

これは実際のところ、よく分かる。
日本の大学、あんまり外国人いないのだよな。
うちの大学にも外国人留学生はいるし、外国人教授もいる。
ただし学生も研究者もほとんどが日本人だ。

外国人の多さを単純に良いことと捉えることはできまい。
国の社会的背景の影響もあるからな。
つまり多くの国民が大学に行く国と、
一部の限られた国民のみが大学へ行き、講師も国内で育たず外国から雇う国とでは、
おのずと外国人の割合は変わってくる。
たとえば明治初期の日本は外国人を大勢雇い入れて西洋化を行ったが、
あの時代の日本(学生はほぼ全て日本人だが、講師の多くは雇われ外国人)と、
いまの日本とでどちらが国際的かということを論ずるのはばかげているだろう。

とはいえ、日本の大学入学システムを見ていると、
ほぼ日本人向けに作られているような印象で、外国人への扉はあまり開かれていない。
まあ学問の基礎は言語だ。
日本語という他国ではほとんど用いられない言語を使う民族ゆえに致し方ない部分はあるが、
いま少し外国から受け入れやすい仕組みにしてもよいとは思う。



続いて産業収入順に並べると、

=1. 北京大学 100.0
=1. 清華大学 100.0
=1. 浦項工科大学校 100.0
=1. 韓国科学技術院 100.0
5. 南洋理工大学 99.9
6. ソウル国立大学 85.4
7. 京都大学 79.0
8. 香港科技大学 68.1
9. 香港大学 53.7
10. 東京大学 50.8
11. シンガポール国立大学 49.3

産学連携というか、これは企業からの研究資金提供。
研究者1人あたり企業から如何程の投資が得られているかという話らしい。
この領域においては中国, 韓国の大学が上位を占める。
日本, 香港, シンガポールはやや後れを取った形になっている。



研究順に、

1. シンガポール国立大学 84.3
2. 清華大学 83.6
3. 東京大学 79.5
4. 香港大学 77.1
5. ソウル国立大学 73.9
6. 北京大学 72.5
7. 香港科技大学 71.1
8. 南洋理工大学 67.0
9. 京都大学 66.2
10. 浦項工科大学校 55.8
11. 韓国科学技術院 48.1

これは研究者間での評価、研究資金、発表論文数らしい。
シンガポール国立大学がトップというのは意外だった。
清華大学はまあ、有名なので分かるが。

まあ、並べてみると各国第一の大学が順に並んでいるような具合で、
まあこんなものか、とも思う。



引用順。

1. 南洋理工大学 85.6
2. 香港科技大学 82.6
3. シンガポール国立大学 79.4
4. 浦項工科大学校 76.7
5. 韓国科学技術院 76.0
6. 香港大学 7.01
7. 北京大学 69.1
8. 東京大学 60.9
9. 清華大学 58.8
10. ソウル国立大学 50.0
11. 京都大学 46.6

日本の大学は低めの様子。
東京大学などは論文数自体は悪くない筈なので、
あまり引用されないような小さな成果や、あるいはそもそもの研究者自体世界にほとんどいないような小さな領域での成果が多いのかもしれない。
いずれにせよ、論文引用数は研究の質を示すひとつの目安でもある。
それが低いのはあまり好ましいことではなかろう。



まあこれ、実際のところ米英視点の評価なので、
どうしても米英の研究者から見て印象に残る大学ほど高くなる。
そういう意味では公正な評価とは言いがたい部分もあるが、
しかしアジアにおいてはいずれの国も米英圏外だけに、ある程度の参考にはなろうか。



ざっと眺めてみて、日本の大学は研究資金の低さと、
もしかしたらいわゆるガラパゴス化はあるのかもしれない。
(論文多い割にあまり引用されない。つまり世界の学界の進歩にあまり寄与できていない)
研究資金に関しては、日本の大学の中で最も多くの公的補助を受けている東大, 京大でコレだ。
アジアの諸有名大学と比べて随分と低い。
他の大学は、なおさら足らないのではないだろうか。



なお余談、このnewsに対する他のコメントも多少見たが、
ノーベル賞受賞数を挙げて日本を擁護する論、
あるいは国旗掲揚, 国歌斉唱に絡めて日本を批判する論、
などが散見される。

ノーベル賞はなあ、たしかにその国の研究実績とは無関係ではないのだけれど、
アレを以て研究実績の評価とするのは難しいのだよな。

まず、受賞の対象となる研究は通常、けっこう昔のの研究だ。
その頃の成果を10年、20年という長期の経過の後に評価したもので、
その研究の長期的評価、つまり短期的には分からなかった側面を評価できる利点はあるものの、
現在のある大学、ある国の教育, 研究機構を評価できるものではない。

加えて評価がゼロかイチかというのも宜しくない。
ノーベル賞候補に挙がったが惜しくも受賞を逃した研究は、
ノーベル賞受賞数を数える上での評価はゼロだ。
一方、ノーベル賞候補にもならなかった研究も同じくゼロだ。
唯一ノーベル賞を受賞した研究のみがイチとなる。
受賞するしないはその時対立候補に挙がった他の研究の内容にもよるし、
選考する人達の心証にもよるもので、評価は一様ではない。
ノーベル賞を受賞した研究は、(後世誤りと判明する事例もあるが)
例外なく学界において評価の高い研究だ。
しかし受賞しなかった研究が受賞した研究と比べ、絶対的に劣った研究か、
というと決してそんなことはない。

ゆえにどれだけ他の研究の礎となったかという指標である引用数とは違って、
ノーベル賞受賞数での評価はあまり当てにならない。
非常に大雑把な目安以上のものではなかろう。



国旗国歌の話に至っては、議論にもなっていない。
そも国旗も国歌も教育や研究を評価する指標ではない上に、
もしそれが研究者の意欲や大学の研究者養成能力に影響していると主張するならば、
国旗掲揚, 国歌斉唱の強要のあるなしでどれだけ研究者や大学の研究, 教育能力に差が出るのか、
科学的に検討し評価する必要がある。
それをしない以上は、そこにあるのは学問に関する憂慮ではなくただの政治信条の表明だ。
学問に託けて政治を語るなと言いたい。



アジア大学ランキング、東大がトップ陥落、7位に 課題は資金と国際化
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=4054491
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