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2016年06月19日21:13

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小説「その青の、その先の、」椰月美智子

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あらすじ
17歳のまひるは、親友4人で騒ぐ放課後や落語家を目指す彼氏・亮司とのデートが何よりも楽しい高校生活を送っていた。将来の夢はぼんやりとしていて、大人になるのはもっと先だと思っていたが、亮司に起こった事故をきっかけにまひるの周囲は一変する。

この作者は初めて読みました。
濃厚に人間が書けていて、非常に良かったです。

高校生活をエンジョイしているまひる。
親友に囲まれ、彼氏の亮司とも今の所順調。
ところが、亮司がバイク事故を起こしてしまい、不安で不安で仕方がありません。
亮司の命は無事だったものの、右足を切断しなければいけないという現実に絶望に彩られるまひる。
亮司は現実を受け止めていて、そんな亮司を見て、「しっかりしないと」と心境が変化します。
親友に時には励まされ、それが彼女を強くしたのです。

読んでいる最中、まひるの想いの強さに泣きそうになりました。
何と透明で、純粋な作品なのだろうか――。
こういう想いの強さを書かれる作家さんて、すごいと思います。

ストーリーを読んでいて、「間違いなく自分の心に届くに違いない」と言う確信を持って、購入しましたが、すごく心に響いた名著だったので、何と幸福なんだろうか、と思いました。

非常にお薦めの作品なので、これは是非読んでほしいものです。
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