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2016年06月17日21:37

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小説「君が香り、君が聴こえる」小田菜摘

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あらすじ
事故で両目の視力を失った蒼。角膜移植さえすれば、見えるようになる――そう思うと、むしろ何事もやる気になれない。二年が経ち、高校もやめ、漠然とした不安の中にいる蒼に声をかけてきたのは、友希と言う女子大生だった。二人は惹かれあい、恋人になる。
直後、蒼は移植手術を受けることに。だがそれは友希との別れを意味していた・・・。

これほど胸が苦しく、あまりにも切ない恋愛小説は読んだことがありません。
蒼は目が見えない現実を冷静に受け止めています。
その現状を嘆きはせず、あったことありのまま受け入れています。
ある日、友希と言う女子大生と出会います。
蒼は最初は彼女の存在に大いに戸惑いましたが、共に一緒にいる内に彼女に惹かれます。
そして二人は恋人同士になります。
移植手術を受けられる現実に、何故か友希はそれを喜びません。
それどころか、別れようとします。
何故彼女は?
彼女にはある秘密があり、その秘密により、何です。
彼女には彼女なりの正当な理由があるのです。
彼女は本当は別れたくなかったのです。
でも、そうするしか方法がなくて・・・・。
お互い好きあっているのに、これほど残酷な現実があるだろうか――。
あまりに残酷な現実だったので、胸が押しつぶされたようなそんな感覚に陥り、読んでいるのがすごくつらかったです。
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