◆６月１５日◆

６月１５日

ＡＡをハイヤー・パワーにする

「･･････ＡＡそのものをあなたの『偉大な力』にすることもできます。ＡＡにはアルコールの問題を解決した人たちがたくさんいます。･･････このような方法で、境を越えることができたメンバーがたくさんいます。その人たちは･･････信仰心が大きく深くなったと言っています。･･････生き方が不思議なほどに変化し、ハイヤー・パワーを信じるようになりました･･････」

12のステップと12の伝統　38-39ぺージ

　飲んでいた頃は私より偉大なものなど何もなかった。少なくとも私の目からは。

　それにも関わらず、鏡に映った自分にほほえみかけることができず、ＡＡにやってきた。そこで他の人たちと一緒にハイヤー・パワーのことを耳にした。私にはハイヤー・パワーという考え方を受け入れることができなかった。神は冷ややかで無情なものだと信じ込んでいたからだ。どうすることもできずに私は、テーブルや木を、さらにはＡＡグループを自分のハイヤー・パワーに選んだ。時が経ち、生きることもうまくいくようになり、このハイヤー・パワーについてよく知りたいと思うようになった。忍耐と謙遜を持ち、さらにたくさんの疑問を持ちながらも、ゆっくりと、神を信じるようになった。

　今私には、自分のハイヤー・パワーとの関係から、幸せでソーバーな人生を生きる力が与えられている。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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６月１５日

　私たちはＡＡで三つのものが与えられている。フェローシップ（仲間意識）、信頼、サービス（奉仕）である。フェローシップは素晴らしいものである。だがその素晴らしさは常に安定しているものではない。しばらく経つとゴシップが耳に入り、憶測の妄想に悩まされ、大して魅力を感じないときも訪れるかもしれない。時に不安と恐れが戻ってきて、フェローシップが完全無欠のものでないことを知る。このようなとき、信頼が必要となる。仲間の誰も肩を抱いてくれるものがなく、ひとりぼっちの孤独感に陥ったとき、神に目を向けてその無条件の愛を受け止めよう。

「あなたのみ旨が行われますように」私は神にこのように伝え、本当にそう思っているか？

黙想

　神に導かれる人生は美しい。導きを感じることは不思議な感覚である。神の無限の豊かさと善をさらに深く体験するように努めたい。神は一人一人に計画を持っておられる。その計画は想像もつかないほど素晴らしいもので、人の知識と思いを遙かに越えたものである。にもかかわらず、神の導きは神に目を向ける人の意識の中で徐々に明らかなものとなる。さらに豊かな平安と喜びをもたらす。人の生命は神の計らいの中にあり、祝福されたものである。目に見えるものへの執着が神の導きを意識していく成長の妨げとなるなら、その執着をすべて捨ててもなおあまりある。

祈り

　あなたの平安と力を何よりも求める私にして下さい。あなたの導きに密接な私にして下さい。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　私たちは、ＡＡという共同体を与えられています。これは何にも代えがたいものです。ただひたすら「昔は素晴らしいＡＡという共同体があったのに」と嘆く事態にならないよう願うのみです。このＡＡという共同体の素晴らしさを他の依存症で悩んでいる人たちにも味わって欲しい、という考え方もあるでしょうが、私自身はＡＡがその目的をアルコホリズムという単一の目的に限っていることをうれしく思っています。

目的の単一性、この単純さが私たちの持つ力を強めてくれているような気がします。私たちは必ずしも伝統を守らない場合もありますが、少々逸脱があっても、ＡＡがＡＡたらしめているものを失わないと確信しています。そして日本だけではなく、全世界であれほど大勢の仲間が同じ目的に向かって進んでいることに満足しています。



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山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）