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2016年06月14日00:08

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『宝石吐きのおんなのこ(4) 〜彼女の想いと彼の想い〜』

なみあと 先生が贈るファンタジーノベル。第4巻はフィーネチカから戻って夜遊びもせず、
朝帰りもしない“スプートニク”を不審に思う“クリュー”にある言葉が胸をよぎります。
(イラスト:景 先生)

http://www.ponicanbooks.jp/book/1490/
http://ncode.syosetu.com/n4843br/


彼女の想い。前回の事件で“クリュー”を助けたあの人物のあの一言。“スプートニク”の
ことが本当に好きなんだなぁ、と感じられるあからさまに不審な行動とか微笑ましくてもう
可愛いのなんの。背表紙のイラストなどを含め、今巻も 景 先生のイラストが魅力的です。

彼の想い。不可思議な“クリュー”の行動も軽々とあしらう“スプートニク”。そもそも
彼が彼女のことを守る理由は何か。“ソアラン”に尋ねられた問いに答え、あるいは胸の
中で一人ごちる場面にて垣間見える彼の気持ちに男気を感じました。普段、不愛想なだけに。

悩ましいのは諸所の事情を知りながら肝心な情報を押さえていない“ソアラン”。体調を
崩して想い人との思い出を振り返ってる場合じゃない。“ユキ”のしたり顔も気になる所。
巻末に収録の特別短編でほっこりした気分になりながら、次巻の刊行を待ちたいものです。


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