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2016年06月12日23:10

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GOLF 2016/06/11

思うにスポーツとは重力の使い方を体で覚えることだと思う。

ゴルフで重力と言えば、トップであったり、クラブを引いた所からの戻りに時に効くわけで、例えば、パターだって、重さを感じて重力に逆らわない方がいいに決まっている。

重力に逆らう、すなわち自由落下に逆らう動きをすれば、それだけ軌道は不安定になるからである。

もちろん、パターは自由落下であるが、同時に振り子的である。振り子の動きも、

周期T = 2π√l(長さ)/g(重力定数) で表わせる。

ガリレオは教会の振り子を観察(見ているだけでなく時間を図ったりする方の観察)で、振り子の振幅の周期は、振幅の大きさ(揺れる幅の長さ)に関係なく同じであることを発見した。

これを振り子の等時性(周期=時間が同じ)と呼ぶが、さらには、振り子が円運動の場合は振幅が大きい場合は成立しないこと、そして等時性は、サイクロイド曲線の軌跡(AからBに転がり落ちる曲線でもっとも早くBにたどり着ける軌道)を通る場合は常に成立することを証明した。

さらにホイヘンスはふたつの置時計のリズムが同期する現象(リズム現象)を発見する。これは振り子のかすかな振動が壁と伝わっていつの間にか同調してしまう現象であった。今ではふたつのメトロノームを使って簡単に再現できる現象である。

わずかな振動の影響さえ受けてしまう。これは航海に使える時計を探していた当時の人々からすれば、失望であって(時計がないと経度が正確に割り出せないため)、嵐の日には船が大きく揺れる。それで狂いが大きなるような振り子時計は航海には使えないことがはっきりしたからだ。

ホイヘンスに関するサイト
http://museum.seiko.co.jp/knowledge/episode/episode_01/index.html
http://www.kanazawa-it.ac.jp/dawn/167301.html

ホイヘンスが振り子に利用したのはサイクロイド曲線であったが、それをどのように実現したかと言えば、次のサイトを参照されたい。

振り子の両側をラッパのような管で覆うと、振り子はラッパのガイドに従って軌道が変化する。このラッパ上の形状をサイクロイドにしておけば、振り子もサイクロイド曲線の起動を描くことができるようになるわけである。なんという天才。

http://blogs.yahoo.co.jp/crazy_tombo/45890605.html

という振り子の話はゴルフとは全く関係ないのである。

著名なスポーツ選手は物理学のブの字も知らなくてもきちんと重力を使いこなす。ただ多くの選手は物理学を知らないので、若いときは何とかなっていたものも、年を取って筋肉が衰えたり、量が減ってきても、若いときのままで通そうとするからいろいろと問題を起こすのであろう。

何れにしろ、パターは特に顕著であるが、重さを感じて、重力に沿って落ちてゆくべきだし、その落ち方がボールに対して進捗方向に向くように調節するのが体の役割ともいえるわけである。

当然であるが、重力に従って落ちるときに、例えば体が左右に揺れたり、前後に回転するようでは安定した結果は得られないであろう。

つまり体は基本的に右側は動くとしても、左サイドは固定されており、あくまで動きは右サイドだけの最低限にとどまるべきであろう。

これはパターだけでなく、アイアンも同様だと思う。いかに重力を使って落下させるか、それに逆らわないようにするかと考えるべきであるが、同然だが、落ちるといっても、まっすぐ下に落ちればいいというものではない。

人間の体ほどではないにしても、ゴルフクラブも十分に複雑な物理的特性を持っているわけである。

ということを言葉にするのは難しい。当然だが、数式で表現する能力もないのである。つまり、体感してみて、上手く重力を使うということを感じるべきである。

重力に逆らわないとは、重力でのみ落下させるという意味ではない。当然ながら筋肉を使ってクラブを加速させなければならない。そのときに得られる軌道が重力に(自然のあり方に、物理学に)逆らうようでは困るという話である。

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