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2016年06月08日19:21

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六月 見た映画 続き

●サスペリアPART2/紅い深淵

とある超能力者が殺害された。目撃者であるピアニストが、新聞記者の女性と真犯人を突き止めようとする話。

本作は「重要なものを見ているのにもかかわらず見過ごしている」という映像トリックを取り入れている。監督の得意としている手法なのだとか。
通しで見た後で見返してみると、「19:24」に、ちゃんと犯人が映っている。
でも、最初は何も考えないで見ることをおすすめする。その方が絶対に面白い。

「サスペリア」と銘打っているが、実物はサスペリアとは無縁で、現代は英訳で「Deep Red」。つまり「紅い深淵」が正式なタイトルである。
日本の配給会社が「サスペリアが受けたから続編として売り出そうとした」らしい。
しかも、本作はサスペリアの前に作られている。さらに、本家サスペリアにも正当続編がある。


●ブリッジ・オブ・スパイ

ソ連のスパイの弁護を引き受けた弁護士が、ソ連で捕虜になった米兵を救うため、人質交換に策を練る。

実在した弁護士が主役のスパイ映画。
アメリカやソ連、果てはドイツの思惑にまで翻弄される。
ベルリンの壁を建造中のドイツでアメリカ人学生が拘束される。そのせいで、人質が二人に増えてしまった。
それでも希望を捨てず、身元引き渡しを成立させるまでの軌跡。

主人公の行動を追うので面白いのが、電車でのシーン

序盤:ソ連のスパイを擁護していると思われ、白い目で見られる。
中盤:ベルリンの壁を越えようとしたドイツ人少年達が銃殺される。それを電車の中で見て悲しみに暮れる主人公。
ラスト:奇策で同胞を救った主人公を、人々が英雄視している。主人公は、金網を乗り越える少年と、銃殺された少年達をダブらせているように見える。

こういったシーンの違いが、分かりやすく主人公の心情と現状を示している。
スピルバーグ監督だからか、悲壮感や説教臭さはなりを潜めていて、非常に見やすい映画だと思う。


●駆込み女と駆出し男

井上 ひさし「東慶寺花だより」が原案とされている。

離縁を希望する女性達の駆け込み寺が舞台の人情劇。
水野忠邦傘下の江戸時代、里見八犬伝の滝沢馬琴がスランプに陥っている。

主人公は馬琴に憧れる、作家志望の医者見習い。居候先である御用宿で女性達の聞き取りを手伝う。
鉄作りをしていた女性の顔についたやけどを治療し、伏せっている問屋主人の妾を療養し、想像妊娠した女性を説得して正気に戻す。
また、女を連れ戻しに来たチンピラを口八百で追い払う。妾が寺に駆け込まれた問屋主人に拉致されても、妾の真意を伝えて逆に感謝される。
まさに、ラノベ主人公のような活躍を見せる。タイトルからも、ラノベを連想する人が多い。

この映画を評価している人は、江戸では珍しい「フェミニズム」というか、女性を大事にする有りようを高く評価しているようだ。

ただ、難点もあって、この映画は非常に方言がきつく、何を話しているのか分からない場面が多々ある。特に序盤がきつい。
場面のニュアンスで分かるようにはなっているが。


●カリフォルニア・ダウン

地震で崩壊していくカリフォルニアを舞台に、ヘリ救助隊の主人公が家族の絆を取り戻す話。

アメリカが考える「都会で大地震が起きたときのケース」という感じだった。
津波で水没したカリフォルニアなど、リアリティを追求すると相当オーバーなんだろうけど、フィクションなので。

それにしても、登場人物達が車とか服とかバスに搭載された救急キットなどを、次から次へと平気で盗んでる。
「大丈夫なのか?」と思うシーンもちらほら。
個人的にはそっちが気になった。
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