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2016年06月08日00:02

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『異世界薬局 2』

高山理図 先生が贈る薬局ファンタジー。第2巻は数々の活躍に目を付けられた“ファルマ”
に新手の営業妨害、異端審問官の弾劾、そして元の世界でも恐れられた死の病が迫ります。
(イラスト:keepout 先生)

http://mfbooks.jp/3906/
http://ncode.syosetu.com/n8541cr/


「異端、死すべし」の号令で始まる異端審問官との神術戦闘。一瞬の緊張感も何のそので
まさかあそこまで転じることになるとは。薬師ギルドの件も含めて、禍を転じて福と為す
形で進んでいく“ファルマ”の功績が心地よく映ります。元の世界と同じく多忙ですが。

遠くにある世界最先端の医薬大に進学した“ファルマ”の兄“パッレ”。幼少より随分と
しごかれたらしい彼は兄との距離感を図りつつ異世界の医療水準を知る契機を得て新たな
野望をもつ訳ですが、本当にワーカホリックですね。だからこそあの病にも気づく訳で。

太市を前に人が集まる帝都に迫る死の病を防げるか。緊張の走る各地を文字通り飛び回る
“ファルマ”を陰から苦しめる人物の登場が明確な敵の存在感を示してきました。キレた
彼の恐ろしさを胸に秘めつつ、薬師を目指す者たちの夢が叶うことを願いたいところです。


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