賀茂川に夏が来ました。持統天皇の歌を味わう。

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　ありがとうございます。今日もすべてに感謝します。
　世界中のすべての方が幸せにありますように！
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　２０１６年　平成２８年　
　６・５（日）　

　　
　　　賀茂川に夏が来ました。
　　　持統天皇の歌を味わう
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　姫野です。
　今日京都はくもりのち晴れのお天気でした。


　ど〜も、いかがお過ごしでしょうか。

　いや〜、今日は夏の日射しが
　緑濃き賀茂川の土手にふりそそぎ、
　川面に光がきらきらとこぼれて、
　とても素敵なお天気でした。

　親子で水遊びをしている姿、
　夏草やそこを飛び移る鳥の姿…
　自転車を降り、土手に座って眺めている
　僕はとても幸せな気持ちになりました。
　
　
　　　春過ぎて　夏来にけらし　白たへの

　　　　　衣ほしたり　　天の香具山

　　　　　　　　　　　　　　持統天皇

　（意）
　　わ〜、夏が来て洗濯も楽しい季節に
　　なりました。洗い、干した白い洗濯物の
　　向こうに香具山が見える。

　　あなた（天武天皇・天の香具山）
　　私は元気に生きています。


　この歌の意味については争いがあります。
　でも僕個人はこう理解するのがよい気がします。

　洗濯は冬場は特に女性のきつ仕事のひとつです。
　でも、冷たく寒くつらい水仕事も
　夏が来ると楽しい。
　洗濯していて夏が来たのがわかる。


　洗濯ものをいっぱいして、
　白い衣を干し終わった歓びというのは、
　女性ならではの喜びではないでしょうか。


　そして、夫の天武天皇の愛した香具山
　を見上げて、（夫と山をかけ）夫を想い
　「私は元気に生きていますわ」と
　夫（天の香具山）に呼びかけた歌だと感じます。

　
　そう理解すると、この歌は
　女性ならではの感性の、
　とてもよい歌という気がします。


　藤原定家がこの歌を高く評価するのも
　僕は定家もこう解釈したからではないだろうか
　とまあ手前味噌で思うのです。


　ついでに
　持統天皇と志斐嫗（ しいのおみな）の歌も楽しく好きです。

　
　　いなと言へど　強（し）ふる志斐（しひ）のが　強語（しひかたり）

　　　　　　　このごろ聞かずて　　　我恋ひにけり

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　持統天皇

　　＜返し＞

　　いなと言へど　　語れ語れと　　詔（の）らせこそ

　　　志斐いは申（もを）せ　　強語（しひかたり）と言（の）る

　　　　　　　　　　　　　　　　　　志斐嫗（ しいのおみな）


　　　（意）
　　　嫌だというのに、無理やり聞かせる志斐ばあちゃんの
　　　話がこの頃聞けなくてさみしいよ。

　　　嫌だと言ってるのに、話せ話せとおっしゃるから
　　　私は申し上げたのに、無理やり聞かせる話だなんて
　　　おっしゃるとは。

　　
　　この歌も女性ならではの
　　おしゃべりの楽しさと思いやりの通いあうのが
　　感じられるおおらかなよい歌だと僕は思います。



　さて
　禅で重視するのが、深山での修行だけでなく
　日常生活の中にその成果を生かす工夫です。


　何気ない日常生活
　そこで活きてこそ宗教も、修行も
　はじめて本当に意味あるものとなります。
　

　あなたの日常の何気ない行為から
　ごく自然に感謝と慈愛が流れ出てこそ
　幸せが本物となります。


　あなたはいかがでしょうか。
　恥ずかしながら僕はまだまだです。



　ではでは
　愛を込めて！
　姫野　修一郎（Himeno　Shuichiro）


　今日も笑顔でニコッとね。

　何であれ、そこに愛が流れてこそ
　はじめてこころから楽しくなります。
　
　幸せはごく自然な
　あなたの命の本来の属性です。

　よろしければ、お参りして一息入れてみて下さい。
　　（聖心寺・聖心神社）
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　僕の自費で印刷した本「なぜ生きる」を
　お読みいただけると嬉しい。
　
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　生涯かかっても実現できないような
　大きな夢を持ちなさい


　できると信じればできる。