あれだけしてあげたのに…は×!

私の娘がね、最近ぷんぷんしていて「もうあんな奴、知らん」と。

デビューしたての後輩にあれやこれやと教えて、いろんな店を教えてあげているうちに、ある店の店子と付き合う事に。

彼氏ができたとたん、既読スルーに、連絡がパタリと。
友達付き合いもピタリと

他人づてに、付き合ってると聞いたらしいの。

「俺が教えたった店で、できたんやからせめてお陰様でとか有難うございますとかの報告の１つくらいするのが礼儀とちゃうのん」

「覚えたてで彼氏ができたんやから夢中になってるんやで、可愛いもんやん」と私。

実はね、アメリカの心理学者がね、2004年にこんな研究をしたんやって。
400人の学生に「人にしてあげた親切な行動」と「人にしてもらった親切な行動」をそれぞれ書き出させたの。

その思い出したエピソードの数の差はどれくらいやったと思う？

その差はなんと35対１

「人にしてあげた親切な行動」を35倍も多く覚えてるんやってさ！

人の記憶なんて都合よくできてるのねぇ

会社なんかでも「あれだけ目をかけてやったやったのに、あんなミスをするとは！」
「あれだけ頑張って働いてきたのに、１のミスであんなに怒るなんて！」
てな事あるんやないかなぁ？

この報告から考えると、「恩を仇でかえされた…」とか「裏切られた」とか思ったって無意味よね。

所詮相手は「あれだけったんやからこれくらいは」と考えているはずやものねぇ。

ビジネスだって取引してやってるだろうし、恋愛だってね。
お客様だって、来てやってる！という意識だろうからね。

人間関係って片方だけが片方だけに、恩を与えてるなんて事あらへんわと思うの。

だからね、私は逆説的に、私が誰からしてもらった行為はほんまはその35倍にもなるんやと
そう思えばラッキーよね。


……でもね、頭ではわかってはいてもねぇ、なかなか難しいわぁ

とにかく友情に感謝よ〜