あらすじ
前作でのレオニダスたちの全滅から遡ること少し前、寄せ集めのアテネ海軍でペルシア海軍を押さえ込んでいたテミストクレス。敵方の女将軍からも実力を認められて、屈折した恋愛関係になるものの、ペルシアの人海戦術で徐々に追い詰められ、人間爆弾作戦で大打撃を食らってしまう。
さらに、レオニダスたちスパルタ軍が全滅の一報。スパルタに「共にレオニダスの復讐をしよう」と発破をかけるテミストクレスだが、反応はいまいち。死ぬ覚悟で残存戦力でサラミス海戦に挑む。
女将軍との一騎打ちに持ち込むが、全体の劣勢は覆せないテミストクレス。しかし、そこにスパルタの援軍が到着。蹴散らされていくペルシア軍、その様子を見て撤退するクセルクセス王、最後の抵抗を試みてテミストクレスの手にかかって死亡する女将軍。ギリシア連合大勝利、希望の未来へレディーゴーでエンド。
感想
前作「300」とほぼ同時間軸を描いた続編だけれども、やはり100万対300という前作に比べると、スケールの小ささは否めない。オチが「スパルタ来た!これで勝つる」なのも弱かった。前作が好きだった人は補完的な意味で面白いと思うけれど、これ単品では普通の佳作という感じ。
もっとも、史実におけるテミストクレスのその後を知ると、面白さは違ってくるが。ペルシアに勝った英雄としてアテネの権力を握るも、権力欲が強すぎるのが嫌われて民衆から陶片追放。流れ着いた先のペルシアで高官に取り立てられるというテミストクレスの数奇な人生。その辺を知っていると、作中のサラミス海戦前の演説も、別の意味で面白く感じてしまうよなと。
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