映画「甲冑師団　コマンダー７３１」・２

感想
ガルパンの映画版のＤＶＤが発売されたので、同様にレンタルも出ていると思って行ったゲオ。しかしガルパンのレンタル開始は７月後半だったわけで、代わりに借りてきた目に見える地雷。

クリーチャーの造形が（ステロタイプではあるけれど）結構良いので、クリチャーが襲ってくる辺りまではスリラーなのだけれども、日本兵の異様な滑舌の悪さ（下手に日本語なので結構白ける）とか、勘違いジャパニーズインテリアとか（大和魂と大きく書かれた門）とか、ムダにサムライソードを振り回す近衛兵の人たちとか、中盤以降は完全にネタ映画。

１００分未満という短い時間でまとめているので。テンポは悪く無い。甲冑師団こそ登場は遅いけれど、そこまでで見せ場は時々作っているので、退屈はしなかった。

途中で「地震の徴候がある」とかフラグを立てていたので、脱出直後に地震で甲冑師団全滅でハッピーエンドかと思ったら、むしろ逆に全滅エンド。シナリオが急遽変更されたのか、ミスディレクションだったのか。
まぁ日本でのタイトルこそ「甲冑師団」だけれども、英語名タイトルは「廃坑」なわけで、元々は甲冑とか出てこない本格ホラー路線だったのかもしれない。

全体の出来としては普通にＢ級なのだけれども、７３１とか山下財宝とか設定が凝っていて、その辺を勉強しているのが分かって好感が持てた。

この手の作品にしては佳作。旧作落ちしてない今の時点で見るのは割高な感じはするけれど、旧作落ち後に時間つぶしに見るにはオススメ。