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2016年06月04日12:56

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一切の物にわたりて名の大切なるなり ※2013年6月14日過去日記

■【誰かに教えたくなる話】「谷谷谷谷」さんに「平平平平」さん、この名前何て読む?
(TOKYO FM + - 06月04日 11:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=4026653


https://www.youtube.com/watch?v=c533DF1Ecf0

子どもに変な名前を付けたがるのは
古代の日本にもよく見られた現象である。

これは、ウラル=アルタイ系文化に共通する
「魔よけ」「厄払い」等の呪術的思考が
影響していたものも多いと思われるが、

中には、あきらかに親がふざけていたとしか
思えないような名前もある。

古代日本のキラキラネーム、
ちょっと思い出せる限りで列挙。

・強そうなものや動物の名前を使いたがる
小野 毛野(おのの けの)
蘇我 馬子(そがの うまこ)
蘇我 蝦夷(そがの えみし)
蘇我 入鹿(そがの いるか)
別部 犬(わけべの いぬ)
孔王部 刀良(あなほべの とら)  ←孔王部 佐久良賣(あなほべの さくらめ)もいます

・わざと悪字、悪語を使いたがる
藤原 小屎(ふじわらの おくそ)
卜部 乙屎麻呂(うらべの おとくそまろ)
源 久曾(みなもとの くそ)
草壁 醜経(くさかべの しこぶ)

・わざと下級身分の職名を名乗りたがる
伊余部馬養(いよべの うまかい)
藤原不比等(ふじわらの ふひと)

・特に縁もないのに外国の地名を使いたがる
坂合部 唐(さかべの もろこし)
韓媛(からのいらつめ)

・人の身体的特徴をそのまんま名前にする
物部 目(もののべの め)
三輪 子首(みわの こびと)
小野 老(おのの おゆ)

・人の社会的立場をそのまんま名前にする
安倍 御主人(あべの みうし)

・おそらく外国語の当て字ネーム
阿部 比羅夫(あべの ひらふ)
膳臣 巴提便(かしわでのおみ はすひ)

・男なのに・・・
小野 妹子(おのの いもこ)

だいたい、貴族の名前には
古代から近代に至るまで
「まろ」(麿、麻呂)の字がよく使われていたけれど、

これは、

「糞」

の意味、という説が最有力である。

古語動詞で、
脱糞することを「まる(放る)」という。

今でも「オマル」なんて言うよね。

で、後年、貴族以外の人々も
子どもの幼名には

「丸」

をよく使うようになったけど、
これも語源は「まろ」と同じ。


こうした変な名前は
だいたい遣唐使の時代を境目に
だんだん少なくなっていって、
漢風の名前が定着するようになった。

上品で格式ばった名前を付けたがるのは、
礼式を第一とする
中国の儒教文化の特徴である。

キラキラネームを
特に擁護も非難もする気はないけれど
(他人様の育児に口を出すのは恥ずかしいことです)、

世間体よりも
その場その場の感覚・感性の方が大事
と考える日本人が増えてきたことの
一つのあらわれかな〜、とは思う。

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