舛添要一の雑感・７

舛添都知事、都議会で２５分所信表明も疑惑釈明はわずか２分…自公激怒「納得できない」
http://www.hochi.co.jp/topics/20160601-OHT1T50241.html

あれだけ自民と公明が「所信表明を聞いてから判断する（＝所信表明で誠意を見せれば悪いようにしない）」と言ったのに、このやっつけ仕事。自民と公明、さぞや当惑しただろうなと。

何を思ってあんな所信表明にしたのか、よく分からない。スイートルーム等の利用停止を宣言したことで、十分に誠意は示したと考えたのか。自民と公明が積極的に辞任を迫ってこないので、これはもう逃げ切れたと判断したのか。どちらにした所で、舛添要一は他者の感情を推し量れない人間ということなんだろうと。

メンツを潰された自民と公明、これで追求に参加せざるを得なくなった。できれば９月までは延命させたいだろうけれど、そこは火に油を注ぐのが得意が舛添知事なので、釈明→炎上→それの釈明→炎上の無限コンボで、あっという間にライフがゼロとかも十分に有り得そう。こういうのは一旦勢いがついてしまったら、誰にも止められない。

来週に発表されるという弁護士の調査報告が、コンボの入りかもしれない。本当に弁護士の素性は明かされるのか、本当に誰もが納得する人選だったのか、本当に精査されたのか、本当に誰もが納得する調査結果になったのか。ハードルはかなり高い。

そう考えると、後継候補選び待ったなしではある。知名度優先で選んだ猪瀬・舛添で続けざまにコケたのだから、次は実務寄りの人間を出したほうが良いような気もするけれど、対立陣営が知名度の高い候補を立てたら…とか思うと、やっぱり知名度優先で選んでしまうんだろうなと。知名度優先ならマック赤坂でいいだろと思わないでもないが。

全ての発端になった海外出張費の問題。最初から「今後スイートルーム等の利用は差し控えます」と頭を下げておけば、ここまで根掘り葉掘り調べられて、火だるまになることもなかったのかもしれない。つまらない意地を張ったものだなと思う。まぁ齢をとってから人に頭を下げるというのは、なかなか難しいことではあるのだけれども。