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2016年05月30日23:27

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ボリショイバレエ イン シネマ / スパルタクス

2016/5/28土 19:15- Bunakmura ル・シネマ

音楽: アラム・ハチャトゥリアン
振付: ユーリー・グリゴローヴィチ
音楽監督: パーヴェル・ソローキン

出演:
スパルタクス: ミハイル・ロブーヒン
フリーギア: アンナ・ニクリナ
エギナ: スヴェトラーナ・ザハーロワ
クラッスス: ウラディスラフ・ラントラートフ

*2013年10月収録

個人的にはフォークト祭り中ですが、忘れないうちにボリショイのスパルタクスの感想を。

これはとにかくボリショイで観なくちゃ!という作品のナンバー1、スパルタクス。今まで2度、生で観る機会があったのですが、最後に観たのは2012年2月。久々に映画で観ても、やっぱりすんばらしく面白い作品でした。

分かってはいたけど、いや本当に男性群舞の多い作品。盾や剣を持ち、鎧を着たボリショイの逞しく美しい男性ダンサーがハチャトゥリアンの勇ましい音楽で跳んで踊りまくる!たまらないです。バレエは女のものという常識、この作品を観るとあっという間に崩れ去るだろうなあ。

しかし、今まで観たときは気がつかなかったのですが、これはなんかかなり、社会主義のにおいがする作品なのですね。ストーリーはスパルタクスの乱で社会主義とは違うのですが、何かこの男性の集団群舞がね。同じグリゴローヴィチの「愛の伝説」を昨年観たから余計にそう思うのかな。

さて。2012年に観たときは、スパルタクスにボリショイから移籍したばかりのワシリエフ、フリーギアにルンキナ、と正統派主役の方が力の入った配役でした。この二人が素晴らしくて、当時はこれはやっぱりスパルタクスとそれを支えたフリーギアの美しいお話なのね、と思ったのですが。

今回は、全く違う印象。なんと、この作品はエギナが主役だったのか!、、、と、一瞬勘違いしてしまうほど、ザハロワの存在感がすごかった!彼女一人、ステージの上で全く別格でした。華があって強くて妖しくて悪くて賢くて、でもどこか貴い感じもあり。すごいなー。最近の彼女の公演をみていて演技力がついたなぁと思っていたのですが、そんなものじゃない、かなり突き抜けたところにいる人なのだなと改めて実感いたしました。6月、旦那様のレーピンとの公演、超楽しみです。

そして、クラッススのラントラートフも超よかった!彼は茶目っ気があるタイプできっとああいう歌舞く演技は大得意なんでしょうね。あの金髪のくりくり頭のカツラも美しい顔立ちに似合っていて、ギリシャ彫刻のよう。かっこよかったー!

強かった悪役2人に比べて、主役二人はちょっとおとなしめ。ニクリナは割と好きなダンサーなんだけど、フリーギアって以外に出番少ないのねと思うくらい存在感が弱かった。あと、スパルタクスのロブーヒンは、個人的にはうーん、彼の踊り、ボリショイのダンサーにしてはちょっとキレイじゃないよね・・・、いえスパルタクスなんできれいでなくてもいいんですが、なんかちょっとおじさんぽくって、理想に生きた真っ直ぐな英雄感が足りなかったなあ、とか思ってしまいました。もっと若い人の方が、この役は似合うんじゃない?

とはいえ、スパルタクスはやっぱり凄い。うー生で観たいなあ、また日本に持ってきてくれないかしら。

最後に、2012年のボリショイの来日公演のときのスパルタクスの感想を。自分で読んでもなかなか面白かった^^

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