戦前からこの試合の重要性は何度も言ってきました。勝つか負けるかで結果が大きく違ってくるのがＯＱＴでの中国戦。毎回この試合に敗れて五輪を逃してきました。思えばバルセロナ以来の出場を果たしたのが北京、ＯＱＴに中国が出てこなかった大会です。
色んな想いが錯綜する“アジアの巨人”との戦いです。中国は最近国際舞台に多く登場せず実力は謎とされていました。ＦＩＶＢランキングはあてになりません。分かるのはただ、平均身長が２ｍを超える壁であるということだけです。
第２日の４試合の結果です。
イラン ３-２ カナダ
┌27-29┐
│19-25│
│25-20│
│25-21│
└16-14┘
豪州 ３-１ ﾍﾞﾈｽﾞｴﾗ
┌19-25┐
│25-20│
│25-10│
└25-19┘
ﾎﾟｰﾗﾝﾄﾞ ３-２ ﾌﾗﾝｽ
┌22-25┐
│13-25│
│31-29│
│25-17│
└15-12┘
中国 ３-０ 日本
┌25-20┐
│25-22│
└25-23┘
個人成績 (■=セット先発，□=交代出場，●=リベロ先発，○=リベロ交代出場，得点は左からアタック､ブロック､サーブ)
�＼郷緞�広 ■■■ 14 1 1
�１別遏〃� ●●● - - -
�な×恵�哉 −−□ - - -
�ド拆梢鮠� ■■■ 5 - -
��山内晶大 −−− - - -
�Х�山雅史 −−□ - - -
��柳田将洋 ■■− 4 - -
��深津英臣 ■■■ - - -
��石川祐希 ■■■ 13 - 1
��出耒田敬 ■■■ 5 5 -
��酒井大祐 −−− - - -
�唄愿沈紳� □−□ - - 1
�科道獲蟻� −□■ 3 - -
�角Ｅ栂実� −−− - - -
*ｱﾀｯｸ=44
*ﾌﾞﾛｯｸ=3
*ｻｰﾌﾞ=3
中国はアタック得点が35点ながら、ブロックが日本の3点に対して14点と大きく日本を上回りました。ミスの多い中国に対して持久戦に持ち込み自滅を待つという戦略が求められる試合と思っていましたが、そこまで持ち込む前に自ら崩れていきました。日本のミスによる中国の得点は23点。ほぼ１セット相当をミスで失点していては勝ち目はありません。サーブミスの多さは目を覆いたくなります。過去を振り返っても中国に負けて五輪に出られたことがありません。９割がたリオへ行けなくなったというのが現状だと思います。日本が勝つためには絶対に防がないといけないのが自滅。大会に入って「調子は６割」などと言っている選手がいるようでは如何ともしがたいですね。
１割あるかないかの可能性を現実に変えるには、次のポーランド戦に勝つしかありません。イランとフランスにはまず勝てないと思います。勝てるとしたら今大会、まだ本調子でないポーランドです。過去の相性もそれほど悪くなく、いつも接戦を繰り返してきたポーランド戦。しかし、惜しいところで勝っていません。今回はとにかく勝ち切らないといけません。それしかリオへ行く道はないのですから。
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