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2016年05月26日21:12

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デュエル45

いつの間にか5月もそろそろ終わりですね。
来月から毎週木曜に1ヶ月半くらい研修に行かないといけない。
来年1月に試験(介護福祉士)だって・・・また勉強か・・・

今日はデュエルの続きをアップします!
遊星vs愛姫 理不尽なデュエルの展開です!


「招かれざる決闘者」 その45


自分のターンが終了した遊星は何も見えない何も聞こえない空間で一人佇み、愛姫の動きを考えていた。

「俺のターンは終わった。今は愛姫のターンのはずだ。相手の姿が見えないというのは不気味だな。」

これまでのデュエルではどんな強敵が相手でも相手の姿は見えていたので相手の動きから相手の思考を読み、デュエルを展開することができた。だが、今回はその相手である愛姫の姿はおろか音すらも聞こえない。頼りになるのはデュエルディスクに表示されるフィールド情報だけだ。しかもそれは鮮明な情報ではなくフィールド上にどれだけカードが存在するかが分かるだけだ。どんなモンスターがいるのかは全く分からない。

「デュエルディスクにはフィールドの様子しか映し出されていない。と言うことは愛姫が今何をしているのかは分からないわけか・・・」

本来であればドローフェイズ、スタンバイフェイズ、メインフェイズとデュエルは進んでいく。相手がいつどのような行動をするかは見ればわかる。だが、今は愛姫がどの段階を踏んでいるのかは遊星には知る由もない。

「どう出てくる・・・?相手の表情が分からないと戦略の立てようがない。今わかるのは愛姫の場には攻撃力2000のモンスターが1体いると言うことだけだ。うん?」

その時、フィールド情報に変化があった。攻撃力2000のモンスターの横に同じような印が浮かび上がった。

「モンスターが1体増えた。新たにモンスターを召喚したのか?魔法や罠を使った形跡はない。と言うことは通常召喚。レベル4以下のモンスターだ。また同じモンスターか?」

遊星がそう考えていると今現れたモンスターの印が1回だけ点滅したように見えた。

「ん?何だ?一瞬、1体のモンスターが消えてまたモンスターが現れた?これは・・・?」

遊星はじっとその印を見続けてみるが2つの光は不動光を保ったままで点滅する様子は見られなかった。そうこうしていると2つの光の隣にまたあらたな光の印が現れた。

「また新たなモンスターが現れたぞ?これはモンスター効果による特殊召喚か・・・一体どんなモンスターを出したんだ?」

魔法・罠カードゾーンにカードが置かれた様子は無い。モンスターを特殊召喚する効果を持ったモンスターはかなりの数が存在する。これだけでどんなモンスターが現れたか特定するのはほとんど不可能に近い。一体どんな戦略を立ててきているのか、必死に考えてみるがいかんせん情報が少なすぎる。愛姫の姿が見えない以上、このフィールド情報だけが頼りだ。そう思ってじっと画面を見ていると・・・

「ぐわああああ!!!」

突如として遊星の体に激痛と衝撃が走った。その痛みと衝撃に思わず遊星は叫び、後方へと吹っ飛んでいった。

遊星 LP3800→1000

「く・・・い、一体、何が・・・」

痛む体をこらえながらよろよろと遊星は立ち上がる。そして自分のデュエルディスクを確認してようやく愛姫に攻撃されたことが分かった。一気に2800ものダメージを受けていたのだった。

「こ、攻撃・・・だと?そうか・・・見えない聞こえないと言うことは相手の攻撃のタイミングも分からないという事か・・・」

愛姫の姿もそのモンスターの姿も見えない。それはつまり愛姫がいつ攻撃してくるのか全く分からないと言うことだ。しかも攻撃力2800のモンスターの攻撃をやすやすと許してしまったのだ。愛姫の場には正体は分からないが攻撃力2000のモンスターが存在する。さらにはもう1体未知のモンスターがいる。

「俺のライフはわずか1000。ダメだ・・・やられる・・・」

痛む腕を押さえながら遊星は目を閉じた。あまりに絶望的な状況にさすがの遊星も敗北を覚悟した様子だ。そんな遊星の姿を困惑した表情で愛姫は見ていた。

「あれ?やっぱり、私の攻撃を感知できないんだ。うーん、人間のお兄さんには無茶な話かな?」

腕を組みながら愛姫は苦悩していた。元々人間には無理な儀式だ。この聖天使の領域内では聖霊体で構成されている存在のみがこの領域内の出来事を認識できる。人間はおろか物質で体を構成しているすべての存在は聖霊体が行った事象を感知することはできない。聖霊体は一方的に物質体にダメージを与え、物質体は聖霊体を見ることすらできない。本来の世界ならば原理的に勝つことは不可能な領域だが、この儀式においてはカードを通して聖霊体にダメージを与えることができる。だが、それも相手を認識できればと言う最低条件をクリアしてからの話だ。愛姫の姿を認識できない遊星に勝ち目があるはずがなかった。

「どうしよう?この儀式に失敗したらお兄さん死んじゃうんだよね。このまま攻撃したらお兄さんのこと殺しちゃう。でも、このままだといつまで経ってもこのままだし・・・」

聖天使の儀式は闇のゲームと同じく多大な負担が人間側には架せられる。ライフが0になれば今まで受けたダメージは実際のダメージとなって体を襲う。竜の炎をまともに受けていた遊星は全身を業火で焼かれることになる。肉体を複雑な臓器や細胞で構成している人間は全身の70%を火傷すれば助からないと言われている。竜の炎は確実に100%の火傷を負わせ、全身は黒焦げになるだろう。そうなれば遊星は確実に死に至る。死んじゃったらどうしよう・・・とここまで思って愛姫はあることに気が付いた。

「あ、よく考えたら死んじゃっても生き返らせれば良いんだよね。」

死者の蘇生、人間たちにとっては永遠のテーマであり最大の秘術と言われているものだが、愛姫にとっては呼吸をするくらい簡単なことだ。転生していないものに限るがどんなに体が損傷していても完全に生き返らせることが可能なのだ。天界や魔界にも死者蘇生を行えるものは僅かにいるが複雑な儀式や術式が必要で非常に難しい秘術なのだ。あの珠魔でさえも命の器と言う補助具が必要なこの芸当を愛姫は何の道具も術式も無しに行うことができる。あまりの手軽さに雪鏡も愛姫のこの能力を頼りきっており、未だに雪鏡は命を軽視する時がある。「愛姫が生き返らせれば良い」と言って何度か愛姫は怒っていた。「そう言う問題じゃないよ!」ここまで思い浮かべて愛姫ははっとした。

「アハハ・・・雪鏡ちゃんと同じこと考えちゃった。これじゃ雪鏡ちゃんに大きな口言えなくなっちゃうね。うん!死んじゃったらお兄さんに悪いもんね!」

たとえ生き返らせられるとしてもその間死んでいることに変わりはない。もしかしたら予想をはるかに上回って魂が天界へ行くかもしれない。そもそも「殺す」と言う行為自体、平穏を愛する愛姫は好まない。雪鏡ちゃん、どうしよう?と心の中で語りかけるが念話を送ってるわけではないので返事は当然来ない。だが、雪鏡が言っていたことを思い出して愛姫は決心する。

「お兄さんなら大丈夫だよね?確かピンチになったら凄い力を発揮すると思う・・・」

絶体絶命のピンチを遊星は何度も切り抜けてきた。今回だってきっと切り抜けられる。愛姫はそう信じることにした。そして愛姫は自分のモンスターに攻撃命令を出した。

「よし!行くよ!アレキちゃん!行っちゃえ!!ダイレクトアタックだよ!!」

愛姫の命令によりアレキサンドライドラゴンは大きく口を開け、その口内にエネルギーを集中させる。攻撃の照準になっている遊星はそのことに全く気付かず明後日の方向を向いている。このまま攻撃が通れば遊星は敗北してしまう。だが、アレキサンドライドラゴンが炎を吐いた瞬間、遊星は自分の危機を本能で感じたのか動きを見せた。

「はっ!?風・・・?」

わずかに風のようなものを遊星は感じた。今まで何も見えず何も聞こえず何かに触れられている様子も感じられなかった。だが、愛姫の攻撃を受けた瞬間、その壮絶な痛みだけは感じられていた。この痛みによる感覚は遊星の生命の危機を表している。遊星は直感的にカードを切った。

「ダメージを受けた痛みだけは残っている・・・これは!そうか!今だ!罠発動!『カウンターゲート』!」
「ほえ?」

カウンターゲート 通常罠
相手モンスターが直接攻撃をした時に発動できる。その攻撃を無効にし、デッキからカードを1枚ドローする。ドローしたカードがモンスターカードだった場合、そのモンスターを通常召喚することができる。

遊星が見えない炎を浴びる瞬間に遊星は伏せていたカードを発動させた。

「行けるか・・・発動タイミングが合っていれば発動するはず・・・」

何も見えない状態での罠の発動だ。もしタイミングが間違っていればエラー表示が出される。しかし、エラー表示が出ることはなかった。遊星の目の前に光の壁が現れ何らかの衝撃を受け止めていた。

「通った!!よし!カウンターゲートの効果で直接攻撃を無効にし、カードを1枚ドローする!」
「見えないはずなのに、私の攻撃を防いじゃった・・・」

遊星の快進撃に愛姫は驚くことしかできなかった。

カウンターゲート 罠カード 直接攻撃無効 カードドロー
遊星 手札×3→4

「さらにドローしたカードがモンスターカードだった場合、そのモンスターを通常召喚することができる!俺が引いたのはモンスターカード!出でよ!『ジャンク・シンクロン』!!」

遊星の手札からメガネをした機械のような戦士が現れる。

「『ジャンク・シンクロン』の効果で墓地から『スピード・ウォリアー』を特殊召喚!!」

ジャンク・シンクロンは召喚に成功した時、墓地に眠るレベル2以下のモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚できる。その効果でスピード・ウォリアーが蘇った!

「まだだ!!罠カード!『緊急同調』を発動!このバトルフェイズでシンクロ召喚を行う!レベル2『スピード・ウォリアー』にレベル3『ジャンク・シンクロン』をチューニング!!」
『ハァ!!』
「集いし星が新たな力を呼び起こす。光差す道となれ!」

ジャンク・シンクロンがエンジンをふかし3つの星へと変化しそれは3つのリングへと変形していく。スピード・ウォリアーがそのリングの中をかいくぐりシンクロが成立する。そして一迅の光となって遊星のエースモンスターが現れる。

★3+★2=★5
「シンクロ召喚!!出でよ!『ジャンク・ウォリアー』!!」

ジャンク・シンクロン 攻撃力 1300 ★3 通常召喚
スピード・ウォリアー 攻撃力 900 ★2 墓地から特殊召喚
緊急同調 罠カード バトルフェイズ中にシンクロ召喚
ジャンク・シンクロン、スピード・ウォリアー シンクロ素材
ジャンク・ウォリアー 攻撃力 2300 ★5 シンクロ召喚

「すごい・・・見えない相手にここまで切り返すなんて・・・でも、まだまぐれかもしれない。」
「『ジャンク・ウォリアー』の攻撃力は2300。愛姫のモンスターの攻撃力2000は上回った。だが、もう1体のモンスターの攻撃力は不確定・・・さっき攻撃してきたモンスターの攻撃力は2800。これで防ぎきれるのか・・・」

攻撃力2300のジャンク・ウォリアーを召喚したものの遊星はまだ安心はできなかった。案の定、遊星の読みは当たっており、愛姫の場にはレッドアイズ・ダークネス・メタルドラゴンの効果で特殊召喚した攻撃力3000を誇る青眼の白龍が控えていたのだ。

「残念だね、お兄さん。それくらいのモンスターじゃこの伝説のドラゴンさんには勝てないよ。行くよ!ブルーアイズ!滅びのバーストストリーム!!」

青眼の白龍は口を大きく開き爆発的なエネルギーをため込み、一気にジャンク・ウォリアーに向かって吐き出した。だがこのエネルギーを感じ取ったのか遊星はまた風を感じていた。そしてその風が相手の攻撃を意味していることに気が付いたのだ。

「うん、また風が・・・はっ!これはやはり!俺は手札から『シンクロ・ビリーバー』の効果発動!!シンクロモンスターが攻撃対象となった時、その攻撃を無効にし、このカードを特殊召喚する!!」
「ええ!?」

ジャンク・ウォリアーの目の前に現れたモンスターが光の壁を作り出し、青眼の白龍の膨大なエネルギーを薙ぎ払う。そしてその攻撃を完全に無効にしてしまった。

「通った!やはり、あの風は攻撃の合図!これで3体のモンスターの攻撃を防いだ!」
「ほえ〜・・・何も見えないはずなのに私の攻撃を防いだよ。さすがお兄さん。これでターンエンドだよ。」

完全に意表をつかれた愛姫は素直に遊星を賞賛していた。神に等しい聖天使ともなると軟弱な人間を見下すものが多い中、愛姫は人間を差別することなく自分たちと公平に見ている。本来聖天使とはかくあるべきと珠魔や最高神であるお姉様も絶賛している。こうして愛姫のターンは終わり、再び遊星のターンが訪れる。

「YOUR TURN」

この文字を確認するとようやく遊星に安堵の表情が見て取れた。

「よし、このターンを凌いだ。愛姫のモンスターは攻撃力2000、2800のモンスターが1体ずつ。そして攻撃力2300を上回るモンスターが1体。たった1ターンでこれだけのモンスターを揃えるとは恐ろしい子だ。」
「えへへ、私も一応練習したからね。」

遊星の独り言だが褒められてとても嬉しい愛姫だった。

「さて、私の攻撃だけ感じられるようになったみたいだね。思ったよりも早かったよ。でも、それだけじゃ勝つことはできないよ。やっぱり・・・私達の姿を見れるようにならないと、話はそこからなんだから・・・」

この見えない状態では遊星は絶対に勝てない。愛姫はそう思っていた。実際のところ愛姫の姿が見えるようになるのはとても重要なことだ。今の遊星には風は感じられてもそれ以上は望めない。

「俺のターン!!」

不動遊星 LP1000 手札×3→4

「愛姫のモンスターは3体、だがその正体は分からない。そして今のジャンク・ウォリアーで勝てるモンスターは1体のみ。後の2体はジャンク・ウォリアーの攻撃力を上回る。ここは全力で行くしかない!俺は魔法カード『調律』を発動!」

調律 通常魔法
デッキから「シンクロン」チューナー1体を手札に加え、その後デッキの1番上のカード1枚を墓地へ送る。

「『調律』の効果で『クイック・シンクロン』を手札に加え、デッキからカードを1枚墓地へ送る!!」

墓地へ送られたカードはレベル1のレベル・スティーラーだ。それを確認した遊星は勝利へのピースが揃ったと意気込んだ。

「手札の『ボルト・ヘッジホッグ』を墓地へ送り、『クイック・シンクロン』を特殊召喚!」

遊星の手札から西部劇のガンマンのようなロボットが現れる。

「よし!墓地の『レベル・スティーラー』の効果発動!『クイック・シンクロン』のレベルを1下げ、このカードを特殊召喚する!」

レベル・スティーラーが墓地から這い出し、クイック・シンクロンから星を一つかすめ取って行く。

「さらに自分の場にチューナーがいる時、『ボルト・ヘッジホッグ』は墓地から特殊召喚できる!!」

地面に光の穴が開き、そこからボルト・ヘッジホッグが現れる。これでシンクロへの布石は完全に揃った。

「行くぞ!レベル1『シンクロ・ビリーバー』『レベル・スティーラー』とレベル2『ボルト・ヘッジホッグ』にレベル4『クイック・シンクロン』をチューニング!!」

クイック・シンクロンはすべての「シンクロン」チューナーの代わりになることができる。クイック・シンクロンがルーレットを回し、早撃ちで撃ち抜いたのはジャンク・シンクロンだった。これでクイック・シンクロンはジャンク・シンクロンの代わりとなる。

「集いし闘志が怒号の魔神を呼び覚ます。光差す道となれ!!」

4つの光の輪となったクイック・シンクロンが3体のモンスターを包み込んでいく。

★4+★2+★1+★1=★8
「シンクロ召喚!粉砕せよ!『ジャンク・デストロイヤー』!!」

光の彼方から現れたのは4つの腕を持つ魔神ジャンク・デストロイヤーだ!

「『ジャンク・デストロイヤー』のモンスター効果!このカードのシンクロ召喚に使用したチューナー以外の素材1体につき1枚相手フィールド上のカードを破壊する!タイダル・エナジー!!」

ジャンク・デストロイヤーが放った3つの破壊光弾が愛姫のフィールドにいる3体のドラゴンを破壊した。

「そ、そんな!?」

シンクロ・ビリーバー、レベル・スティーラー、ボルト・ヘッジホッグ、クイック・シンクロン シンクロ素材
ジャンク・デストロイヤー 攻撃力 2600 ★8 シンクロ召喚 効果発動 破壊×3
アレキサンドライドラゴン 破壊
レッドアイズ・ダークネス・メタルドラゴン 破壊
青眼の白龍 破壊

ドラゴン達が破壊されたことで遊星のデュエルディスクにあるフィールド情報から3体のモンスターが消える。

「よし、愛姫の場のモンスターが消えた!これで終わりだ!『ジャンク・ウォリアー』、『ジャンク・デストロイヤー』!プレイヤーにダイレクトアタック!!」

2体のシンクロモンスターが激しい攻撃を愛姫に向かって放った。巨大な爆音が辺り一面に広がった。これで遊星は勝利したかに思われた。

「終わったか・・・?いや、愛姫のライフは減っていない!?一体何をしたんだ!?」

愛姫のライフを確認するとなんと初期ライフの4000のままだ。愛姫の場には魔法や罠は仕掛けられていない。だから余計にどうやって防いだのか分からなかったのだ。

「うーん・・・惜しかったね。お兄さん。その攻撃、通ってればお兄さんの勝ちだったのに・・・だから言ったのに、物質体じゃ聖霊体にダメージを与えられないんだよ。この罠にも気付けないしね・・・」

聖天使の再生(エンジェリック・リカバリー)
永続罠
「聖天使の領域」発動時のみルール上このカードは他のカードの影響を受けない。このカードのコントローラーがダメージを受けた時、初期ライフに戻る。

ジャンク・ウォリアー 攻撃力 2300 直接攻撃 戦闘ダメージ2300
愛姫 LP 4000→1700→4000
ジャンク・デストロイヤー 攻撃力 2600 直接攻撃 戦闘ダメージ2600
愛姫 LP 4000→1400→4000

「私の力は主に癒しの力。どんなダメージを受けても完全に回復できるの。だから、4000以上のダメージを1回の攻撃で与えないとお兄さんは勝てないんだよ。お兄さん。機械に頼っちゃダメ、感じるんだよ。魂で私を感じて。そうすれば、私の姿が見えるはずだから。」

愛姫の能力は雪鏡の破壊能力とは対称的な浄化能力。あらゆる傷を癒し、死者をも蘇らせられる力。自分自身も数秒も経たないうちに完全に回復することができる。そんな愛姫を倒すためには蓄積したダメージではなく、一瞬でライフを0にしなくてはならない。実際の世界では体は回復できても気力は回復できないので気力が尽きれば戦闘不能になる。ちなみにもし死んでしまった時は雪鏡や珠魔は再生まで24時間かかるところ愛姫は気力さえ戻ればすぐにでも再生ができるのだ。

「くっ・・・俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ。」

遊星 LP1000 手札×1 モンスター×2 伏せ×2

見えない聞こえない上に脅威の再生能力を持つ愛姫。そんな愛姫に勝つためにはやはり魂の感覚で愛姫の姿を見ることができなければならないのだ。

・・・・・

今日はここまで。もうちょっとで遊星は勝てるところでしたが、相手は愛姫なのでやはり一筋縄ではいかないようです。
見えない相手にここまで戦えればめちゃくちゃ強いと思うのです。
次回は遊星もようやく愛姫の姿を認識できる!と思います。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!

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