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2016年05月24日10:42

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美幸〜アンコンディショナルラブ〜

23日 ソワレ

あらすじ

残酷ないじめにあい、絶望から逃れるために心が歪んでしまった少女 美幸。
そんな彼女が大人になり、すべてを投げ出してでも全うしようとした
「アンコンディショナルラブ=無償の愛」

新聞社主催の書道コンテストで優勝し、メディアに取り上げられて目立ってしまったことがきっかけで、学校で執拗ないじめにあい、ひとりぼっちで悲惨な学生時代を送ってきた美幸。
大人になり、会社で出会った元役者、雄星に、自分の過去と同じ境遇を感じて、彼に無償の愛をささげることを誓う。
その愛し方は猟奇的でもあり、時にばかばかしいほど滑稽でもあった。
やがてその愛はエスカレートし、彼を悲しませる要因となるすべての人々に、彼に代わって秘密裡に復讐を企てていく…。

出演
鈴木浩介
大島優子


あらすじからわかる通り、コメディじゃないんです(笑)
こーゆー舞台は精神的に余裕がないとなかなかメンタル的に厳しいものがあるんですが…。
しかも芸能人じゃないですか(笑)
この手の舞台でよかった思い出がないんですよね、客層的に。

で、今回も例に漏れず、観客は最悪でした。ほぼほぼ、芸能人の方と烈々なファンとリピーターが多かったと思います。
つまりは正常な一般観劇者が圧倒的に少ないため、観劇前から観客が談笑するなんてこともなく、異様な静けさに包まれているのでありました。
もうどっちが出演者かわからないくらいに!

なにこの緊張感。耐えられないよ(笑)

そんなに静かなのでお腹がぐーぐー。あちこちから聞こえます。
小学校の卒業式を思い出しました。あの緊張感と空腹感。
アタクシは夕飯を済ませて行ってますし、別に誰が空腹でもいいんですけど、お腹が鳴るのを抑えるのに(開演中)ジュースは飲むわ、かばんを漁ってガサゴソ煩いわ。
隣でゲップはするわ←これは上演中のマナーというより、人としてのマナー。
携帯のマナーモード音はするわ。しかもそれを見てバックライト光りだすわ。

お前らやりたい放題か!と。
トイレにたつのもねぇ。生理現象だから仕方ないけど、子供じゃないんだから…。

気が散って全然集中できなかったですよ。
全編ほぼシリアスなのに。


というわけでお客は最悪でしたが、ストーリーはよく出来ています。
美幸はとある事件を起こしたことで拘置所にいるんですね。
で、なぜ事件を起こしてしまったか。それは美幸の生い立ちにありました。

きっかけはとてもささいなこと。たぶん、誰にでも起こりうる、特別な出来ことではなかった。
このいじめが壮絶で、すごいショックを受けましたね。
こんないじめってあるんだなぁって。
無視とかハブとかは昔からだと思いますが、最近は携帯もあるし、本当にすごく怖かったです。

美幸ちゃんが四つん這いで写真を剥がす仕草は涙が止まりませんでしたね。
高校生になって初恋の人に遊ばれて、処女まで奪われて。
ここで完全に壊れます。

壊れた美幸は自分に雄星の姿を重ねてしまう。
これが事件になるのです。

事件の内容を知っていくたびに、なるほどとは思いましたが、美幸には全然同情はしなかったですね。すすり泣く声もありましたが、「いや、それは違うだろう」と心が冷めました。
犯人の言い訳ですもん。
いくら村上や知子がクズだっとしてもね。

ラストは色々な伏線の回収と、晴呼のなぞ。
「顔晴」が深く胸に刺さります。
やっぱり自分を救えるのは自分なのでしょうね。

実に清々しいラストです。


あと、鈴木さんはほんと、上手ですね。
すっごい気持ち悪かった(いい意味で)
嫌な奴は本当に嫌な奴だし、クズは本当にクズだし。


美幸の小さないやがらせはすっごく面白かった(笑)
PC得意な人とリピーターが多かったせいか、セリフ途中で笑っちゃう人が多かったですが、
すぐに実践できる嫌がらせ満載でした。

最後に。
祝花は多くなっちゃうので、壁に名札だけ貼ってあるのですが、多数の芸能人の方々と
ファンたちからの名札もありました。
ファン一同って、すごくないですか?
見たの初めてだったので、写メを載せておきます(笑)




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