http://news.nicovideo.jp/watch/nw2198959
ニコニコニュースから。「求人詐欺」が年々増えてるという。
詳しく言うと長くなるので、気になる人は検索してみるといい。
一言で言えば「募集要項」と「実際の労働条件」が異なる求人のことを指す。
俺自身、今まで何回面接したかも覚えてないが、少なくとも5割以上の確率で
面接で求人票とは何かしら食い違う点を言われる。しかもこういう話が出てくると
1個だけじゃなくて2個以上あるときが大半である。
・職種が異なる可能性がある 例：募集は製造→実際の募集は倉庫 等
・給料形態が違う 例：月給制→日給月給制
・雇用形態が違う 例：正社員→契約社員 試用期間はバイト扱い 等
・転勤を伴う
・休暇が違う 例：土日祝休の完全週休二→土曜は隔週 祝日は出勤 等
・残業が違う 例：残業なし→月30程度の残業（毎日平均1.5h）
・退職金の有無
面接で話を切り替えられ、こういう話されるたびにウンザリする。またか。と。
正直時間と金の無駄になるだけなんだが。まぁ、まだ面接で言ってくれるのはマシ。
いざ労働契約を結ぶ直前になって告知する会社もあるから、タチが悪い。
ちなみに、これらは法律上は問題がないので、企業側が咎めを受けることはない。
で、なんか芸人がこの事に関してこうおっしゃったんですよ
“それが社会だ” と。
ほお。なるほど。そこまで言うなら、あなたの土俵に乗ってみようか。
「社会は理不尽」とはよく言うが、これは理不尽ではない。
「求職者に対し、明らかに嘘を付く意思」を持ってる。つまり悪意があるワケで。
少し言い方を変えてみようか。
「ポテトチップス1袋100円です。内容量は70ｇです。取引しませんか？」という旨を見て
「10袋ください。1000円振り込みます。」と問い合わせしてみたところ
「すいません。1袋150円です。内容量は60ｇです。でも問題ないですよね？」
と言われたようなものです。普通なら「詐欺じゃん。」と思うはずです。
で、“それが社会だ”と言う。簡潔にいえば「騙されるほうが悪い」「見抜けないほうが悪い」ってことだよな？
じゃあさ。企業側が騙す前提であるのなら、求職者側が騙す前提のことをしてもいいよね？
「学歴詐称」「資格詐称」「職務詐称」等。
「見抜けないほうが悪い」んだろ？面接で看破してみろよ。求職者側の嘘を。看破出来ない？見抜けないお前が悪いんじゃん。
というのを実際にやると、なんと求職者側のほうは咎めを受けます。
入社以前に発覚すれば、内定取り消し。
入社後発覚すれば、懲戒解雇or件数は少ないが裁判沙汰もある。とのこと。ただし入社後発覚は、会社が黙認する事もある。
もはやリアル人狼状態。最近は面接を人狼ゲームだと思いこんで、やってることもしばしば。
演技力が試されます。０から１の嘘を作るのは難しいけど、１から１０の嘘を作るのは意外と出来たりしてしまいます。役者や演劇でもやったほうがいいんじゃねえの？とか思ったりもする。
追記
この手の事を書くと「嫌なら辞めればいい」と言う人が必ず出てくるが、辞める辞めないの問題ではない。このことで、1番被害を被るのはマジメな企業ということを。極端な話
Ａ社の求人
月給 20万（本当は15万＋固定残業代5万）
休み 土日祝（本当は隔週土と日、祝はたまに）
賞与 年2回、計4か月 ※業績による（本当は寸志程度）
Ｂ社の求人
月給 18万（本当に18万）
休み 土日祝（本当に全て休み）
賞与 年2回 計2カ月 （計2カ月だが、毎年しっかり支給）
どっちが一見魅力的に見えるか？というと、Ａ社の求人である。そうすると、Ｂ社の求人には
人が寄ってこない。マジメにやってる企業がバカをみるという事態にもなるのだ。
それすらも“これが社会だ”と言うなら、日本でマジメに物事をやるのは、バカってことですよね？
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