「名前」って、なに？

■住民票に旧姓、併記可能へ　政府が「重点方針」
(朝日新聞デジタル - 05月18日 01:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3997312

意味がわからない。

本来ある人を表す「名前」は、ユニークであることが望ましいものであって、
特に政府等の立場からすれば、各個人と名前は「1対1」で対応するのが理想である訳です。(だから「マイナンバー」とか作ったわけでしょう)

一人の人が二つ以上の異なる名を持つ、というのは、持つ方にとってはあるいは便利なところもあるのでしょうが、他人からは、むしろ不便が多いし、また悪用される可能性も大きいと考えます。
例えば、多重債務者が債務歴を隠すために結婚して姓を変えるとか、報道された前科者が身元を隠すのに養子縁組するとか…。また、在日韓国朝鮮人等の「通名」についても、悪用されている等の主張があります。

そんな「別名」を、大々的に公認するとか、正気の沙汰とは思えません。

旧姓使用の理由は、主に「結婚前から氏名の連続」の必要によるもののようです。
であれば、本来の筋は、「選択的夫婦別姓」であると考えます。
それこそが、「名前は1人1つ」という大原則を崩さず、かつ「従来の姓の継続か、配偶者の姓を名乗るか」を各人が選択できる、まさに「一億総活躍」に相応しい制度の筈です。

それを、中途半端に「夫婦同姓」に拘って、広く「複数の名前の使い分け」を公認してしまうのは、後顧の憂いとなりかねないと危惧します。