日産傘下入りの三菱自 パジェロミニの復活求める声も
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=125&from=diary&id=3991575
下記のとある経済系メルマガの解説が参考になる。正に買い物上手。
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●日産自動車は約2千億円を投じて三菱自動車の3割強の株式を取得する方向で
最終調整に入った。日産が三菱自の第三者割当増資を引き受け実質傘下に入れる
案が有力だ。燃費データの改ざんが発覚した三菱自の経営立て直しに協力する。
中国やアジアなどでの生産・販売でも連携する。
両社は12日に取締役会を開いて資本提携を決める。日産は三菱自の約20%の株式
を所有する三菱重工業を上回る筆頭株主となる。
日本経済新聞 2016年5月12日
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★「やっちゃえ、日産」で「お見事、ルノー日産」。
もし、最初から仕組んでいたとしても。
日産の2015年の国内自動車販売台数は58.9万台。うち、三菱からの
OEM導入が21万台。即ち、日産の最重要国内工場は三菱の水島工場。
ルノー日産が世界で強い地域は米国、次いで欧州。
日本の自動車メーカーが稼ぐのは米国が大きいが、アジア・中国で大きく儲けて
いる事が日産とトヨタ・ホンダの違い。
三菱は国内の軽自動車に強い(強かった?)他に、長年マレーシアで国営企業に
協力してきたことからアジアで強く、ルノー日産とは補完関係になる。
ルノー日産の年間販売台数は約853万台。
トップ3のトヨタ(1001万台)、2位のフォルクスワーゲン(993万台)
3位のGM(980万台)と比べると、差が開いている。
もし、三菱の約百万台を追加できれば、世界のトップ3に肉薄し、ルノー日産が
世界一となる日も夢ではなくなる。
三菱を買収する際の最大のリスクは隠れた爆弾。
四半世紀に渡って不正を隠ぺいし、「空飛ぶタイヤ」を定期的に飛ばしてきた会社
ゆえに、似たような話は沢山隠れているに違いないことは誰でも想像できる。
この歴史と懸念故に、多額の隠れ損失のある重工や、資源の損失が大きい商事、
日銀に利益を潰された銀行等の金曜会メンバーも、安易に追加支援は出来ない。
しかし、外部企業であり、外資企業のルノー日産なら、ドライなM&A交渉が
出来る。
2月にホンハイがシャープに「別紙記載のものを除き、偶発債務や不正はない」
旨の念書・保証書で隠れ爆弾を明示化もしくは保障させたが、同じ事でこうした
リスクは排除ないし保険で守ることが出来る。
この保険を確実にするためには、今回の取得は3割とし、他の金曜会メンバーに
株式所有継続させて、新たな不正が発覚した時の補償とさせるのが好ましい。
いまさら他の自動車グループに転売できないので、3割の所有でも完全子会社化
に等しいのだ。
20年弱前の日産は「顧客より上司を優先」「セクショナリズムが強すぎ」「目先
に囚われすぎて長期課題に挑戦しない」「インフォーマルで情緒的な社風」の
官僚的な会社だった。
今の三菱自動車と変わらなかった。
これを日産リバイバルプランで変えて、今の日産がある。
同じ事を三菱自動車でやるだけの話だ。そう難しくは無い。
きっと、ルノー日産は三菱自動車を変えるだろう。
そして、たった2千億円の投資は大きなリターンとなる。
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